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そしてスタジオイン!
いや、なんで?普通にスタジオに来たのはいいけど、なんでこのメンバー?



「あ、説明してなかったね。まぁ、簡単に説明すると前のライブから財前とは頻繁に連絡取ってて…みたいな?」

「簡単過ぎてわからないわ!」

「まぁ、雨音さんに練習試合でそっち行く言うたらスタジオ予約入れとるから時間あったら来る?って言われたんで」

「それで財前が先輩にドラム出来る人がいるんスよって言うから連れて来て貰った感じ?」

「え、あたしを呼んだ意味は?」

「スタジオで音合わせするなら声有りがいいよねってなったから?まぁ、幸村から許可出たんだから気にしない気にしない」

「なんか康ちゃんが適当過ぎる!」



て言うか、まさか謙也がドラム出来るとか知らなかった。むしろ、謙也はギターなイメージがあったわ。そしてそんなあたしの視線に気付いたのか謙也がえ?みたいな顔してる。

とりあえず、適当に叩いてくれる?と謙也に康ちゃんがスティックを渡す。

そして軽くテンパってる謙也がちょっと可哀想になって来たので、謙也の腕を引いてドラムの場所まで連れて行く。

なんか謙也も詳しく説明されないで連れて来られたっぽいし。説明なしとか辛いな同士。

そして少し戸惑いながら謙也がドラムを叩き始めるが…



「康ちゃん、感想は?」

「財前が言うくらいだからそれなりだとは思ってたけど、想像以上だね」

「璃亜より普通に上手くて笑った」

「那由は、黙ってろ!」

「なん?璃亜も叩けるん?ほな、叩いてや」

「やめて!康ちゃんにいつもレベルの差を見せ付けられてるのに、更に謙也が増えたとか辛い」

「まぁ、別に璃亜も下手じゃないんだけどね」



康ちゃんうるせぇし!マジで嫌味にしか聞こえねぇし!てか、あたしは自宅にマイドラムとかないし!練習とか出来ないから仕方ないんですー!

てか、ただ叩けるだけで得意な訳じゃないし。叩くのが好きなだけだし!!

て言うか、なんでひーちゃんは興味ないと言わんばかりにキーボードやってんだ!連れて来たのひーちゃんじゃないか!



「とりあえず、適当に音合わせしてみる?俺ベース出来るから。忍足、この中で叩けるのある?」

「お、この辺のなら叩けるで?ちゅーか、自分ベースも出来るんか!」

「璃亜がドラムやりたがるから、自然とね。まだ1年ちょっとしかやってないけど」

「璃亜、ギターもベースも全く弾けねぇからなぁ。キーボードは出来っけど」

「三日坊主ならぬ半日坊主だからね!むしろ、あたしには弾けないんだ…って悟り開いたから」

「ほな、俺は聴いとるんでお願いしますわ」



ちょ、ひーちゃんはキーボードで参加とかじゃないのかよ!しかもなんであたしが歌う事になってるんだ!

あ、わかった。

ひーちゃんがキーボードやらないならあたしがキーボードやるから、ひーちゃんに歌ってもらおう。

あ、でもこの曲、キーボード出来ねぇわ。てか、知らねぇわ!


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