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そして蔵と一緒にコートに戻って来たんだけど、凄い勢いで四天宝寺メンバーが蔵に向かってタックルやらをして来てちょっと引いた。

ちなみにあたしは、精市に璃亜はこっちね。と手を引かれてたのち、コートに体育座りさせられました。

さすがに正座じゃなかった。

最近、恒例になりつつあるお説教タイムですよね。はい、あたしが悪かったんです。でしゃばってすいませんでし…えっ?



「全く、本当にお人好しって言うか…まぁ璃亜だから仕方ないか」

「え、お説教は?」

「ん?して欲しいならするけど」

「して欲しくない、ごめんなさいでした」

「ふふ、財前から話は聞いたから別に璃亜を怒るつもりはないよ」

「ひーちゃんが?」

「まぁ、少しね。それに四天宝寺のみんなが白石の説教を倍にするから璃亜は怒らないでやってくれって頭下げて来たから」



あぁ…だから、現在進行形で蔵が四天宝寺メンバーに問答無用でシバかれてるのか。

と言うか、あたしが地雷踏み抜いたのが原因なんだけどなぁ…。蔵だけを責めるのはどうなんだろうか。

そして練習試合はどうしたんだ。コートを見れば四天宝寺メンバーがさっきまでいたところに適当に入って試合してる立海メンバーが目に入る。

つまり、ただの立海である。



「ふふ、白石はもう大丈夫みたいだね」

「やっぱり部長って凄い大変なんだなぁーと染々思った。まぁ、蔵の場合は他にもあったみたいだけど」

「へぇ、白石が話したんだ。どう思った?」

「ん?正直、精市と似てるなぁって。理由は違うけど根は一緒って言うかさ」

「ふふ、それはそれでなんか複雑なんだけど。て言うか、璃亜が変なんだよ」

「なんでや!それ蔵にも言われたんだが!!」



そして何故か体育座りをしているあたしの背中に腰掛ける様に座ろうとする精市。

まぁ、体重を掛けない様にしてくれてるみたいだけど…なんなんだこれは。

でもお説教を免除して貰ったので、されるがままでいるとクスクスと笑いながら今度は頭をわしゃわしゃされた。本当に意味がよくわからない。



「ふふふ、ホント…やだなぁ」

「え?なにが!?」

「璃亜がバカ過ぎてやだなぁって言ったの」

「ちょ、ひでぇ!でもバカなのは否定出来ないっていう!!」

「璃亜、こっち向いて」

「ん?っ、ぬっ…んんっ!?」

「ふふ、そのすぐ叫ぶ癖も直さなきゃね。あ、やっぱり…全く油断も隙もないなぁ」

「えっ!?な、なんだったの?」

「ふふふ、璃亜がバカなのを再確認しただけ」



精市に言われた通りに振り向いたら目の前に精市の顔があって思わず叫びそうになったが人差し指で軽く唇を押さえられたのち、軽く抱き締められた。

いや、まぁ…すぐに離されたんだけど。

マジで意味がわからんぞ。あたしに抱き付いてバカの確認とはなんぞや!?

しかし、そんなあたしを無視して精市はそのままあたしの腕を引いて立たせた。


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