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そして暫くしてゆっくりと精市が立ち上がり、みんなにそろそろ休憩だと声を掛けた。

それを合図にドリンクと冷タオルを部室に取りに行く。ちなみに早苗は、安定の記録係でコートに入りっぱなしです。

あ、そう言えば、部長ズにも飲み物とか出さなくていいのかな。さすがに急に来たから、なんも準備してないんだけど。

……今からスポドリ作る?

いや、まずお客さんにスポドリってどうなんだ?しかも冷やしてないし。

…濃い目に作って氷入れればイケるかな?

まぁ、要らないって言われたらあたしと早苗が飲めばいっか。

そしてちゃちゃっと部長ズの分のスポドリを作って、冷やしてあったドリンクと冷タオルをカートに乗せて急いでコートに向かった。



「はい、ドリンクと冷タオルお待たせー!あ、これ部長ズの分ね。冷やしてないから濃い目にして氷入れたやつ」

「…璃亜ちゃんっ!ホンマに優しい子やな!!有り難く貰うで!」

「いや、来るってわかってたらもっと違うもん出したけど…急だったから、スポドリで悪いね」

「こちらこそ、悪いな。練習試合を申し込みに来たついでに幸村に練習見る?と言われてな…」

「いいよいいよ。って、ちょっと!赤也と仁王!!冷タオルどんだけ持ってってんだよ!」



さっきまで真田くんと柳くんにシゴかれてた赤也と仁王が大量の冷タオルを頭やら顔やらに乗せていた。

いくらなんでも取り過ぎだから!他の人の分まで取るのは、許さん!!

そして赤也と仁王から冷タオルをある程度奪って他の部員に渡してあげる。なんか、後ろで赤也と仁王が文句垂れてるけど無視だ。

ふぅ…全員に渡ったかな。



「相変わらず、楠木は働き者だな」

「いや、休憩の時以外はワリとなにもしてないよ?座って練習見てるだけだし」

「そんな事はないですよ。部室の掃除、洗濯…ほとんどの雑事は楠木さんがやってるじゃないですか」

「や、柳生くん!それ別に言わなくて良いから!マネージャーの仕事してるだけだから、普通だから!」

「ホンマ、健気やなぁ…。なぁ、璃亜ちゃん本気で四天宝寺に来ん?」

「ダメに決まってんだろぃ!つーか、白石は璃亜に無駄に近付くなよぃ!」



うわぁ…またなんか面倒臭い事になりそうだ。とりあえず、真田パパと柳くんと早苗んところに逃げよう。

て言うか、本気もなにも転校なんてそう簡単に出来る訳ないだろうに。まぁ、簡単に出来るとしてもあたしは立海にいたいのでしませんけどね。


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