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そして安定の食休み後、お風呂に入りました。ちなみに赤也に先に入れって言ったら、どうしても譲らなくてあたしが先に入りました。

もちろん、いつもの様に長風呂は出来ないのでさっさと出ましたよ。なんか落ち着かないし。

そして着替えは最低限(下着)しか持って来てないので赤也の服を借りました。図々しいとか言わない!荷物増えるの嫌だったんだもん。

んで、一足先に赤也の部屋にて課題をやってると暫くして赤也が凄い勢いで部屋に戻って来ました。

いや、お前…風呂はえーな。
てか、服を着ろよ!パンツ1枚とかどんだけだよ!



「…っ…し、死ぬっ…!!さ、先に入れば…よかった…」

「は?お風呂の話?てか、髪の毛乾かせよ」

「…うぅ、璃亜せんぱいのばか!」

「な、なんで泣きそうなんだよ…。ほ、ほら…璃亜さんが髪拭いてやるから…てか、そんな先に風呂入りたかったなら譲らなきゃよかったのに」

「もう…せんぱい…ばか過ぎるっ…でも拭いて下さい!」



お前もなかなかのバカだよ!
そして泣きそうな顔しながらあたしの隣に座る赤也の頭をタオルで軽く拭いてやる。

てか、どんだけ急いで出て来たんだよ。とりあえず、パンツだけでいるのやめてくんねぇかなぁ。

むしろ、普通に風邪引くからね。いくら、クーラーの設定温度高いからってさすがに風邪引くよ。



「赤也、ドライヤーで乾かしてやるからまず服を着ろ」

「あ、はい。てか、璃亜先輩、服ぶかぶかッスね」

「ホントそれな。正直、赤也の服なら大丈夫だと思ってたのになぁ」

「俺、そんな小さくないッスよ!あ、服着たんで髪お願いします」

「はいはい、座りなさい。熱かったら言いなよ」

「はーい」



本格的に弟みたいになって来た。いや、こんな手の掛かる弟はあたしにはいないんだけどさ。

とりあえず、早いところ赤也の髪を乾かして課題をやらなければ。残りは、苦手科目しかないんだよ。

そしてある程度、乾いたところで赤也の頭をポンポンと撫でてやると何故か急に振り向いて飛び付いて来て、床に頭ぶつけた。

な、なんなんだよ!!



「な、なんだよ!いてぇな!」

「んん〜っ…璃亜せんぱい!」

「だからなんだよ!?」

「むっ…む、っ…」

「は?なに…む?」

「あぁ…もう!せんぱいホントばか!マジでばか!!」



そして何故か真っ赤な顔して訳のわからない事を言ってる赤也に頭を傾げつつ、いいから課題!と言うと渋々、上から退いてあたしを起こした。





(てか、携帯めっちゃ鳴ってたよ)
(え!?うわっ…丸井先輩からッス)
(あぁ…適当に返しとけば?)
(あ、仁王先輩からもイタズラメールが…)
(お前、可愛がられてんなー)
(こんな可愛がられ方いやッスよ!)
(はいはい、課題やるよー)
(璃亜先輩は、適当過ぎる!)
(まぁ、気にしたら負けだよ)
(もう色々負けてるんスけど…)
(いや、そこは頑張れよ)

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