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ん〜、これがこうなって…?
あ、そういう事か。

とりあえず、赤也を起こさずに課題なうでございます。もちろん、ベッド内なのでやりにくいがまぁ、そこは我慢である。

なんか赤也は、いつの間にか現国の課題終わらせてみたいだし。だから、もう少しだけ寝かせてあげようと。

ちなみさっきからブン太と仁王からのメールと電話がヤバい。あいつ等、暇人かよ。

ま、無視してるけど。
さすがに課題の事をバラす訳にもいかないからね。バレたらあたしと赤也が死ぬからね。

とか思いつつ、必須科目の中でも比較的得意な数学を片付けていると赤也がモゾモゾと動く。



「んっ…んん〜っ…ぁ、あれ?」

「おはよ。起きた?」

「あ、あぁ!璃亜先輩!!え、あ、あれ!俺、ここ!あれ?俺の部屋!?」

「大丈夫か…お前」

「え、あっ…はい。って、あれ?璃亜先輩…課題やってるんスか?」

「まぁ、赤也が離してくんなかったからねー。それに赤也も課題やってたんでしょ?」



ガバッと起きるなりなにやらテンパってる赤也にちょっと引きつつ、赤也の課題を指差すとゆっくりと頷いた。

とりあえず、赤也が離れたからゆっくりと起き上がって伸びをする。ずっと寝っ転がってるのって地味に辛いよね。

よし、赤也も起きたし。
ベッドから出て課題再開だぜー!



「ほれ、課題再開するよ」

「あ、はいッス。璃亜先輩がやってるの数学ッスか?」

「おん。赤也も数学やる?」

「お、俺…数学苦手なんスよ」

「うん、そんな顔してるもんな。これ終わったら教えてやるから待ってな」

「マジッスか!あ、ならちょっと飲み物もって来るッスね」



そう言いながらベッドとか飛び降りて、部屋から出て行く赤也を見送り課題をテーブルに置いてちゃちゃっと数学を片付ける。

いや、しかし…久し振りに頭使うとなんか凄い頭が良くなった気がするよね。アレなんなんだろうね。

そんなアホな事を思いながら問題を解いてると、赤也がジュースを持って戻って来た。



「どっちがいいッスか?」

「ん〜どっちでも」

「じゃあ璃亜先輩、よくリンゴジュース飲んでるからこっちで!」

「おん、あんがと」

「む、難しそうッスね…」

「ん?公式がわかっちゃえばそうでもないよ。まぁ、あたしも比較的得意ってだけだから、間違え多いけどね〜」



そんなあたしの言葉に俺には無理ッスよ〜とか言いながらうんざり顔をしている赤也を無視して、数学を終わらせた。


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