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ひ、ひーん!!
とりあえず、柳生くんに飛び付くと大丈夫ですか?と頭を撫でてくれた。
柳生くん、マジで紳士。
圧倒的、紳士!
そして宍戸くんが呆れた顔をして激ダサだぜ…とか言ってるが気にしないでおこう。
「これ、璃亜をオモチャにしとるんは、お前さん等の後輩じゃろうが」
「わ、若は、まぁ…そうだけどよ」
「日吉は、言う事聞くタイプちゃうしな。ちゅーか、璃亜ちゃんを構いたくなるはしゃーないやろ」
「財前も…せ、せやな。璃亜、財前も悪気はないと思うねん。許したってや」
「謙也がひーちゃんに優し過ぎて笑えねぇ」
ダメだ、この先輩ズ!後輩に甘過ぎだろ!
うちの赤也は、もっと酷い目に遭っているというのに!!赤也…今度からちょっとだけ優しくしてやろ。
そしてちょたくんが大丈夫ですか?と心配そうにあたしを見ている。ちょたくん…さすが数少ないまともな1年生!可愛いよ、うん。
「…なんか、いつもウザ喧しい赤也がまともに思えてきた」
「璃亜が本格的に1年に毒されとるの」
「だって、バカだけどまだ噛み付いたりしない犬だからね!」
「切原は犬なんかい」
「ほなら、他の1年はなんやの?」
「みんな野良猫?好奇心旺盛でなんでもオモチャにしちゃえ!みたいな」
「…遂には、自分がオモチャにされとるのも認め始めたぜよ」
もういいよ!どうせあたしは、1年生にバカにされてるんだ!もう気にしないもんね!
ハァ〜…それにしても疲れた。やっぱり、突っ込み疲れがパネェっす。
もぐもぐと勝手に仁王の箸で置いてある料理を食べるが、ちょっと眠たいです。後、仁王が軽くあたしの腰に手を回してるのが気になります。
でもなんかもういいや〜的なノリで料理を食べる。
うん、美味しいです。
「璃亜、なんや眠そうやんか」
「ん〜ちょっとね」
「眠そうな璃亜ちゃんも可愛いなぁ」
「うっせ、忍足帰れ」
「あんだけ騒いでたらそりゃあ疲れるだろうな。大丈夫かよ」
「だから、宍戸くん…その原因は君のところの後輩ですよ」
「お、おう。若がわりぃな」
とりあえず、謙也と宍戸くんとちょたくんが大丈夫かよ…みたいな顔してるが無視しよう。
眠いけどご飯食べたいんじゃ〜。
てか、柳生くんがさっきからあたしの頭撫でてるんだけど…嬉しいけど眠くなるからやめてくれ〜。
そして遂に箸を置いたあたしは、仁王に寄り掛かるとゆっくりと目を瞑った。やっぱり、あたしは…睡魔に勝てなかったよ。
(あ、ホンマに寝たで)
(ホント、いつも急に寝るな…)
(仁王、そこ替わってや)
(断るナリ)
(…疲れてたんでしょうね)
(さっきまで騒いどったんが嘘みたいやな)
(珍しく仁王くんの方にいきましたね)
(柳生、珍しくは余計じゃ)
(ほな、いつもは違うん?)
(大体、私か桑原くんに寄り掛かって寝ますね)
(でも璃亜さんの寝顔って本当に幸せそうですよね)
(ホンマ、璃亜はかわええなぁ)
(従兄弟なのに謙也さんが言うと厭らしく感じない…)
(おい…鳳、どういう意味や)
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