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や、やった!
「璃亜さんの隣げっと〜」
「茜ちゃんいいなぁ〜。イタズラし放題じゃん」
「俺は、嫌なら変わるけど」
「やめて!やっすーがあたしの癒しなの!あたしの隣にいて!!」
「必死過ぎやろ。ちゅーか、そんな俺等が嫌なんか…ほーん」
「つまり、俺等は嫌われているのか」
「しょぼん…」
「ちげぇから!ちょっとなんでそんな悲しそうな顔すんの!?ズルくない!?いつもの生意気パワーどうした!!」
何故かしょんぼりする生意気コンビ+赤也にちょっと悪い事を言ってしまった様な気分になる。
しかし、そんなの関係なしと言わんばかりに隣の茜があたしに張り付いて来る。
とりあえず、茜は空気を読もう!そしてどさくさに紛れて、耳に息を吹き掛けるんじゃない!!ゾワゾワするわ!
耳を押さえながらシッシッと追い払うが、めげない茜にちょっと引いている。
「あぁ〜うん。財前が言ってたのわかるかも」
「せやろ?」
「ちょ、茜離れろ!お前、そんなキャラじゃ…んひっ!」
「相変わらず、色気ないなぁ」
「や、やややっすーー!!助けて!茜があたしに噛み付いた!!!」
「ちょ、ちょっと…ジュース溢れるから!茜も悪ノリするのも大概にしなよ」
どうやら、ひーちゃんの噛み癖が1年生に伝染してるらしい。なにそれ恐ろしい。え?なんなの?あたし、どんだけ手羽先として認識されてんの。
とりあえず、やっすーに怒られた茜はしゅんとしつつあたしから離れました。やっすー、マジでおかん!緑山のおかん!
ハァ〜早く柳生くんの隣に戻りたい。なんだこの気が抜けない席!とか思ってたら、何故か茜がわかちゃんと席を替わりました!おい、やめろや!
「なんですか、その顔」
「いや、なんでも?」
「そんなに警戒しなくても、こんなところじゃなにもしませんよ」
「せやなー。こっわい先輩等がおるし。さっきから部長等がこっち見とるし」
「喧しい切原もいるしな」
「俺、なにも言ってねぇよ!!」
なんかよくわからないけど、隣に来たわかちゃんはなんか食べますか?なんて言いながらあたしを見つめる。
お、おう…さすがに警戒し過ぎたかな。て言うか、元を辿れば茜が噛み付いたりするからいけないんだよ!
メニュー見ます?とメニューを開きながら軽く体を寄せるわかちゃんにうんと頷き覗き込むが…
「フッ、やっぱりバカですね」
「っ…むわぁぁぁっ!?」
「これ1年…璃亜をオモチャにするんじゃなか」
「うわぁぁぁ!仁王ー!?た、助けて!1年生があたしに噛み付いてくる!!」
「わかったから落ち着きんしゃい。じゃ、璃亜は返して貰うぜよ」
見事に騙された!わかちゃんなんて嫌いだ!むしろ、1年生なんか嫌いだ!バーカバーカ!自分の指でも噛んでろ!!
わかちゃんに軽く噛まれた耳を擦りながら、仁王に腕を引かれて柳生くんと仁王の間に戻った。
もうやだ!あたし、もうここから離れないから!
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