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しかし熱はなかったらしく、オデコに触れるとなんじゃ?と言わんばかりの顔をされた。



「お、璃亜!これも美味いで!ほら、口開けてみ!」

「マジで!んっ…お、おぉ!美味い!!」

「せやろ!さすが高級料亭やで!あ、柳生すまんな」

「い、いえ…大丈夫です。よかったら、楠木さんこちらも食べますか?」

「え、食べるー!柳生くん、ありがと!なんか雛鳥の気分!」



そして何故か、みんなからオススメをあーんして貰った訳だが…あ、もちろん忍足のは宍戸くんと謙也が止めてくれた。

なんかお前は、下心しかなさそうだからとか言われてた。いや、せめて反論しろよ。

そんなこんなでタリーズのコント紛いの会話を聞きながら、適当に過ごしていると急に後ろから飛び付かれて危うくジュースを吹き掛けた。



「璃亜さーん」
「さんさーん」

「おまっ!ジュースを飲んでる時に飛び付いてくんな!て、一斗と茜か。なんだよ」

「ちょっと来てよー」
「ほらほら、おいでよー」

「お前等、酔ってないよな?」

「はぁ?酔ってる訳ないじゃん」
「璃亜さん頭大丈夫?」

「相変わらず、お前等はムカつく奴等だな!!ちょっと行ってくるね。すぐ戻る〜」

「では、ここは空けときますね」

「うん、柳生くんありがと!」



そしてすぐ後ろの席に移動と言うか、連れて来られたんだけど …え?なにこの席、怖過ぎるんだけど。

カオス!まさにカオス!
こんな席にいられるか!ワシは、柳生くんの隣に戻るぞ!

しかし、回り込まれてしまった!璃亜は、逃げられない!いや、マジで嫌な予感しかしないから戻りたい。



「璃亜せんぱーいっ!!」

「あからさまに嫌な顔するのやめてもらえます?」

「ホンマな。なにがそんな嫌なんかわからんッスわ」

「ちょっと、一斗と茜…まさか無理矢理連れて来たの?」

「ううん?来て〜って。ね、茜ちゃん」
「そうだよ〜。普通に来てくれた〜」



なにこの魔の1年生グループ。
まともなのがやっすーしかいない。やだ、なんか突っ込み疲れする未来しか見えない!

しかもなんで一斗と茜に挟まれてたのに、わかちゃんとひーちゃんと赤也はこっちに来るの?座ってろよ!

席は交換しねぇぞ!むしろ、やっすーの隣がいい!そして更に隣は壁がいい!!

しかし、そんなあたしを無視してジャンケンをし始めるフリーダムな1年生であった。


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