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そして部活な訳だが。
明日で1週間お試し期間は終わりである。
ちなみにお試し期間と思ってるのは、あたしだけの様でレギュラー以外の部員にも普通にマネージャーと呼ばれてる。
だけど、あの事件があってから洗濯は、テニスコートの近くに干す事になったりドリンク作りもなるべく早苗か他の誰かをと一緒にじゃないとダメだとか…みんな過保護過ぎて最近じゃお試しとはいえ、ホントにマネージャーなのか怪しかったけどね。
そして今は、部室のごみ捨てなんだけども…
「お嬢ちゃん、テニス部のマネージャーやんな?」
変な人に絡まれてるなう。
まぁ、実のところ前方不注意でこの人に突っ込んだのは、あたしなんだけどね。
その時に眼鏡が吹き飛んだんだけど伊達らしく少し安心した。
そしてぶっ壊れた伊達眼鏡を掛けてこうしてあたしに話し掛けてるんだけども…
「…その制服、立海生じゃないよね?あんた誰?」
「あぁ、せやな。立海生ではないな。せやけど、立海の事はよう知っとるで?」
「はぁー…そうですか」
「で、お嬢ちゃんが噂のマネージャーやんな?」
「いや、噂のマネージャーではないですね。お試しマネージャーなので」
お試し?と頭を傾げる伊達眼鏡は、懐から何かを取り出すとそれとあたしを交互に見比べると頭を掻いた。
んー…あれかな?
立海を見学に来た人とか?よくわからないけどキチガイ集団と関わりがある感じではない。
いや、まぁ…油断はしないですけど。怖いし。
「せやなぁ…写真で見る限りお嬢ちゃんなんやけどなぁ。まぁ、ええわ」
「うわぁっ…!?」
「ほな、行こか。って、お嬢ちゃん体重なんぼ?めっちゃ軽いやん」
「いやいやいや!なんなのあんた!?」
「まぁ、気にせんといてぇな。お嬢ちゃんは大人しくしとったらええよ」
ひ、ひえーっ!!!
何故か担がれてるなう!!
しかも名前も知らない他校生なのかもよくわからない人!
てか、あれ?なんかヤバくね?
その場にごみ箱が落ちるが気にせずあたしを担いだままスタスタと歩いていく伊達眼鏡をペシペシと叩くがなんの効果もない。
「ちょ、人拐いがでだぞー!助けてー!」
「ちょ、やめてぇな。問題になったら困るやろ」
「いやいや!問題だよ!あんた何してんの!?」
「取って食ったりせぇへんよ?ほな、車乗るで」
「なっ!?車っ!?で、でかっ!?」
そして何故かすげぇでかい車に押し込まれて、そのままあたしは伊達眼鏡に誘拐されました。
(なぁ、璃亜遅くねぃ?)
(幸村部長ーっ!マネージャーが!)
(まさかまたッスか!?)
(璃亜がどうかしたのか?)
(なんか変なメモが部室にっ!)
(…璃亜は、氷帝にいるらしい)
(は、はぁ?!氷帝って跡部んとこかよぃ?!)
(また随分なところに目を付けられたのぅ)
(ちょっと跡部に電話をしてくる)
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