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そして部長ズ+αに良いようにからかわれていると、不意に誰かに腕を掴まれた。
「ちょっといい?」
「おぉ、リョーマくん!助けて!部長ズ+周助くんがあたしをイジメるんだ!」
「ふふふ、璃亜は、どこに行ってもイジられると思うけどね」
「幸むっ…」
「はい、ペナルティー3回目ね。ほら、こっち向きなよ」
「く、くそぅ!!………っぬわぁぁ!!」
「ふふふ、顔真っ赤だよ」
ちなみにさっきから間違えた呼び方をすると何故かペナルティーという事で目を合わせたまま3秒とかいう謎の拷問を受けています。
もうやだ、このエロモン全開の人達!特に幸むっ…精市と蔵が辛い!顔が近い!
そんなあたしにリョーマくんが溜め息を吐きながら、蔵に握られていた手を無理矢理離させるとあたしの腕を引いて立たせるとそのまま歩き出す。
てか、今更だけどなんでリョーマくんがいるんだ。いや、金ちゃんもだけど。まぁ、別にいいけどさ。
「変なのに掴まると面倒だから静かにしててよね」
「変なのとは?」
「いいから。てか、好き勝手され過ぎ」
「2名程、君のところの先輩なんですが」
「まぁ、不二先輩は面白がってそうだけど。手塚部長は、多分素だから」
「まさかの国光くん天然ドS疑惑っ…!」
そんな下らない会話をしつつ、リョーマくんに連れ出されたあたしは、お外に来ました。
ふぅ…さすがに夏とはいえ、外は風があるから涼しいねぇ。店の中は、クーラーついてたけどなんか熱気が凄かったし。
そんな事を思っているとリョーマくんがゆっくりと振り返る。
「来年、俺も全国出るから」
「お、おう?」
「立海の3連覇は俺が阻止するって事」
「あぁ…来年リョーマくんは、青学の高等部か。まさかの宣戦布告?」
「それもそうだけど。俺、今のあの人に勝ちたいから、それまで璃亜さんは変わらないでいてよ」
「……んん?」
なんだかよくわからないぞ?
そしてリョーマくんが言っているあの人とは、幸むっ…精市の事なのかな?
あれ?でも詳しくは聞いてないけど…中学の時、精市はリョーマくんに負けたんじゃなかったっけ?
んんーー!?
更に意味がわからなくなって来たぞ!
「ま、テニスもこっちも負けないけど」
「なにがっ…んぐっ…」
「……邪魔しないでよね」
「フンッ、手のはえーガキだな」
「ぷはっ…じ、仁!?」
「テメェはもう少し警戒心を持てや」
なんかよくわからないけど、急にリョーマくんに腕を引かれたと思ったら後ろから仁に口元を押さえられ、目の前のリョーマくんが不機嫌そうな顔をしていた。
え、なにがあったんだ。
(で、仁はなにしてんの?)
(あぁ?見りゃわかんだろ。一服)
(もうタバコやめなよー)
(…本当にね)
(うるせぇ)
(仁の肺とか肺とかが心配です)
(ふーん、肺だけなんだ)
(つーか、お前んとこのガキはどうした)
(ん?ガキ…あぁ、赤也?大丈夫だよ)
(フンッ、あんなガキに無理させてんじゃねぇ)
(仁さん、赤也が心配だったのか…ありがと)
(…言ってねぇよ、ぶっ飛ばすぞ)
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