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そして最近の昼休みは、何故か屋上で食べるのが恒例になりつつある訳ですが…

さ、寒いです。

マフラーを巻いてガタガタと震えるあたしに、無言でブレザーを貸してくれるジャッカルくんマジでイケメン!

ちなみにいつもジャッカルくんと柳生くんが一番乗りらしい。その次があたしと早苗。赤髪さんと銀髪さんは、基本的にジュースを買ってから来るのであたし達より遅い。



「楠木は、暖かくなるまで食堂で食べた方がいいと思うぜ?」

「ジャッカルくんの優しさで暖まってきたから大丈夫!」

「お、おう?まぁ、無理すんなよ」

「そうですよ。楠木さんに何かあったら困りますからね」

「やぎゅーくんもありがとう!」



もうね、この二人だけでいいんじゃないかな!四人で食べよう!そうだよ、仲良く四人で食べようよ!

ジャッカルくんとやぎゅーくんの優しさにジーンとしているとバターンと勢い良くドアが開き喧し3人組が登場。

その後ろには、保護者3人組。



「うわっ…またジャッカルのブレザー着てるし!だからいつも俺が貸すって言ってんだろい!」

「いや、ジャッカルくんのがいいんで遠慮させていただきます」

「早苗、ジュースはこれだったな」

「ありがとう、柳くん。」

「てか、そこの二人はいきなりいちゃつくの禁止!」

「た、たるんどる!」



何が?と言わんばかりの顔をする早苗と柳くんは、とりあえずもう放って置こう。

てか、あれで付き合ってないとか意味がわからないよね!早く付き合えよ!

そんな事を思いつつお弁当を開けてモグモグと一足先に食べ始める。だってみんな食べるの早いんだもん。



「あ、真田くんのお弁当今日も美味しそう」

「楠木のも相も変わらず、バランスが良さそうだな。量が少ない様な気もするが」

「多い過ぎると食べるのに時間掛かるから仕方ないんだよー(モグモグ)」

「ふふふっ…璃亜は、口が小さいからね。一辺に食べられないんだろう」

「あ、幸村くんのも美味しそう!(モグモグ)」



お弁当組のあたしと真田くんと幸村くんは、お互いのお弁当を見比べながらモグモグと食べている。

ちなみに今日は、珍しく赤髪や切原くんが隣じゃないので静かに食べる事が出来ている。

まぁ、隣じゃないだけでやましいのは変わらないんだけどね。


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