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な、なんだろう。

どうしてこうなったんだ?

なんだかんだで、四天宝寺も一緒にお昼を済ませて午後の試合を見に来てるんだけど。

白石くんと幸村くんに挟まれてて、なんかとても辛いです。

そしてひーちゃんが何度か話し掛けて来たけど、赤也が凄い勢いで割り込んで来てまともに話してない。

カオスや…!試合を見る前に気疲れするわ!



「氷帝と青学とかめっちゃ熱いカードやんな。璃亜ちゃんは、どっちやと思う?」

「え、えぇ…どっちだろ」

「ふふふ、そう言う白石はどっちだと思ってるんだい?」

「どっちやろな〜。せやけど、今年も青学は越前くんがおらへんからな」

「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる」



ごめん、トイレ行きたくなったわ。なんかいい感じに話をぶった切った気はするが生理現象なので仕方ない。

幸村くんが羽川と一緒に行ってきなと言うが、さすがに大丈夫だから〜と軽く手を振る。

てか、結構トイレ近いみたいだし余裕だ。もう少し遠かったら早苗に付いて来てもらってたけど。

ん〜それにしても人が多いな。
そんな事を考えながらトイレに向かった。


―――
――――
―――――


ふぃ〜スッキリした。
さて、トイレが混んでたせいでもう試合始まってそうだし急いで戻ろう。


しかし、そろそろお目当てのBコートに着くといったところで変な人達に絡まれたなう。



「女で立海のジャージ?って事は、マネージャーかよ」

「へぇ、マネージャーねぇ?そう言えば、なんか騒いでた様な気がすんな」

「へっ、女と遊びながら試合とはいい御身分だな。立海も落ちたもんだ」

「その立海に負けた四天宝寺もたかがしれてんな!ガハハハッ!」

「言いたい事はそれだけ?負け惜しみならよそでやってくんない?ウザいんだけど」

「なっ…!テメェ!」



その言葉と共に一番近くにいた男があたしに掴み掛かる。

本当ならあたしが殴ってやりたいところだが、ここであたしがこいつ等を殴ったりして問題になったら立海が失格になりかねない。

そしてあたし達の騒ぎに周りがザワザワとし始める。

て言うか、あたしからしたらあんた達なんて知らないし。それに、なにも知らないあんた達に立海や四天宝寺の事を言われたくない。



「テメェ、マネージャーだかなんだか知らねぇが言葉に気を付けろよ?あぁ?」

「はぁ?負け惜しみでマネージャーにいちゃもん付けてる暇があるなら練習でもしたら?」

「テメェッ!女だからって調子乗ってんじゃねぇぞ!」

「女とかどうでもいいし。つーか、文句言うなら立海と四天宝寺に勝ってから言えよ。クズ」



マジで腹立つ。クソ腹立つ。
もはや、腹立ち過ぎて笑顔だよ。


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