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おぉ…やっぱり、すげぇ。

なんていうか、合宿の時と全然違うわ。



「ほぅ、6-7で羽生か。神尾は惜しかったのぅ」

「一斗もギリギリっぽかったけどね。後半余裕なかったみたいだし」

「神尾、悔しそうッスね。あ、羽生がなんか言ってる」

「あの顔、絶対嫌味言ってるだろ。あ、神尾くん怒った」

「次は、内村・森と北村・高瀬ナリ。橘以外みんな1年じゃき、なんか変な感じじゃな」

「でもそう考えると1年だけで全国来てるって緑山ヤバいよね。不動峰も橘くん以外1年だけど」



それだけ実力があるんだろうけどね。んで?次のダブルスは、うーん…どっちだろ。

1年同士だとマジでどっちが勝つかわからないなぁ。合宿の時の様子だと1年は、みんなどっこいどっこいだし。

赤也とわかちゃんは、ずば抜けてたけどさ。後、ひーちゃんもか。

あ、航があたしに気付いたらしく手を振ってる。可愛いヤツめ!



「おーおー、北村が張り切っとるのぅ。いい動きしとるぜよ」

「航は、可愛過ぎかよ。聖人は、相変わらず冷静だなー」

「内村と森は、防戦一方ッスね。なんつーか、完全に北村と高瀬が乗っちゃいましたね」

「璃亜が見とるからじゃろ。緑山の奴等は単純じゃの〜」



いやぁ、航は可愛いなぁ。
嬉しそうにこっちに手を振る航に手を振り返すと緑山のメンバーところか不動峰メンバーにも気付かれた。

そして先程の仁王のセリフがそっくりそのまま不動峰にも言える事になる。

D2は見事に緑山が勝って、S2の試合なんだけど…

深ちゃんが容赦無過ぎてヤバい。



「おーおー、ラケットがよう飛ぶのぅ。怖い怖い」

「北村の次は、伊武かよ!あ、でも津多がキレたっぽい」

「茜は気分屋だからね。うわっ、スポット潰しし始めたし。両逆手打ちとか…茜、キレ過ぎだろ」

「キレる10代じゃな。ちゅーか、津多は両利きなんか?しかもさっきと全然動きが違うぜよ」

「右利きだけど、一応左も使えるって感じ?それに茜はある意味、一斗よりクセがあるからね〜」



いつもふわふわとして自由奔放の茜は、キレると逆手持ちをする。もちろん、それが茜の強みでもあるんだけど…

精神面が脆いせいで途中でやる気を無くしたり、諦めたりするのでなんとも言えない。

が、今回はマジでキレてるのか防御を捨てて攻める事しか考えてないようだ。

あのバカ、あの打ち方は膝痛めるからやめろって言ったのに打ってるし。



「あ、季楽が棄権させた。え?なんでッスか?」

「ん?茜が無理な打ち方してたから。それにあんな無茶苦茶なプレイしてたらそりゃ、止められるわ」

「津多は、本気で試合しとるの見た事なかったから知らんかったが、羽生より危険じゃの。まるで昔の赤也を見とる気分ナリ」

「え、なにそれ怖い」

「ちょ、昔の話はやめて下さいよ!今は、ちゃんと制御してるッスよ!」



まぁ、仁王が言う様に茜のプレイスタイルはかなり危うい感じだ。

でもやっすーがちゃんと制御してるから大丈夫だとは、思うんだけどね。それに茜は、基本的にダブルスメインみたいだし。


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