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ふぅ〜…疲れた疲れた。

一番疲れるマネージャーの仕事の洗濯を終わらせて、休憩がてら木陰に座り一息ついていた。

ちなみにサボりではない。
断じてサボりではない。
ただの休憩である。
故にサボりではない。



「あ、みっけ」

「こんなところでサボっちゃって、ホントにテニス部に興味ないんだねー」

「どーも、璃亜ちゃん」

「ちょーっといいかな?って、返事は聞いてないけど」

「ん、むぐっ…!!」



ボーッとしてた。
なんだこいつ等?って完全に油断もしてた。だけど、こんなに簡単に捕まるとか思わなかった。

だっていきなり後ろから羽交い締めにされるなんて思わないじゃん?しかもご丁寧に口元まで押さえられてさ。

むがむがと口を動かしてもただただ息苦しくてなんの意味もなくて。体も暴れてみるが元から力がないあたしじゃ敵うわけもなくズルズルと何処かに引き摺られていく。



「んーっ…別に璃亜ちゃんに恨みはないんだよ?でもお願いされちゃったからね」

「災難だよなぁー。テニス部に近付いたってだけでこんな目に遭うんだもん」

「ハハッ!お前、言ってる事とやってる事が矛盾してんじゃねぇか!」

「璃亜ちゃん顔も可愛いし、俺も酷い事したくないし?大人しくしてれば痛くしないよ?ね?」



なんとなく、こいつ等のしようとしている事がわかって来た。そしてこいつ等をけしかけてきた奴等も。

ここまでするか?と思いながらも必死に抵抗するがなんの意味もなくて、スルスルと衣服を脱がしに掛かる男達を睨むしか出来ない。

しかもいつも呼び出しをされていると助けに来てくれる赤髪や切原くんは、今は練習中で来るわけない。



「お?急に静かになったけど、なに怖くなった?」

「ハハッ可愛いじゃん。大丈夫、大丈夫。痛くしないから」

「そうそう。ちょっと気持ち良い事して記念撮影するだけだからねぇ〜」

「ぶはっ!それを笑顔で言うとかお前マジでドSだわ」



………まともに話せない以上、交渉もなにも出来ないし。何より、さっきから動悸がヤバい。

身の危機を感じているせいか目が霞む。それに心なしか眠いし、体も冷たくなってきてる気がする。

なんて素直な体なんだ。と突っ込みたくなるがそんな元気も余裕もないあたしは、必死に重たくなる瞼を閉じない様にとするが…

さすがに自分の下着姿なんぞ見たくもない訳で、ただ目を反らしてどうにかして逃げないと…と考えていた。


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