歌っていいな! (1/4)
あの日の帰り、幸村くんに1人で色々な事を背負い込み過ぎだと怒られた。
璃亜も一緒に戦うんだから、みんなで背負うんだよ。って言われました。
うん、そりゃあそうだ。
あたしが頑張るんじゃなくて、みんなで頑張るんだもんな。
「璃亜せんぱーい!!!」
「……ぐへっ!」
「うわぁ…相変わらず、切原は激しいな」
「雨音さんチッス!」
「俺への挨拶はどうした!」
「あ、佐々木さんもいたんスか?チッス!」
「俺は、ついでか!!」
今日は、テニス部の部活が自主練のみだったので軽音部の部室にて音合わせ兼話し合いをしていた。
そこに何故か赤也が乱入して来たのだ。ちなみに軽音部は、部活なかったから3人しかいないよ。
後、西巻パイセンはバイトでいない。
「テメェ!!危うくさっき飲んだいちごみるくが出るところだったじゃねぇか!」
「やめて、それテロだから」
「ちょ、康ちゃんマジトーンやめて!てか、なんで赤也がいっ…」
「ほー、軽音部の部室って広いんじゃな」
「楽器を置くスペース等が必要ですからね」
「すげぇ、マジで楽器あるじゃん」
「ブン太、騒いで壊すなよ」
「邪魔をするぞ」
「うむ、データ通りだ」
「本当に3人しかいないのね」
「なんでやねーーーん!!?」
何故か、テニス部レギュラー全員が現れた。と言うか、部屋に入ってきた。
え?自主練はどうした!?
なんか今日は、試合するー!とか言って赤也が騒いでた気がするんだけど。
しかも早速、那由とブン太が騒いでるし。なにこれ、聞いてないんだけど。
「ふふ、本当に大丈夫なの?」
「うん、別に問題ないよ。今日は、俺等しか来てないし」
「康ちゃんの仕業だったのーー!?」
「幸村がなにしてるの?ってメールで聞いてきたから適当に音合わせしたりしてるだけだから、気になるなら来れば?って言った」
「えぇ!それで来ちゃうの!?なんで来ちゃうの!?自主練してろよ!」
しかし、あたしの叫びは無視された。と言うか、普通に自主練だから来たんだよ?って言われた。
あぁ、うん…せやな。
てか、さっきから那由と一緒に赤也とブン太が騒いでてうるさい。しかも時折、ギター鳴らすのやめろや。なんかイラッとする!
「はい、この中なら出来るよ」
「へぇ…結構あるんだね」
「まぁ、那由と璃亜とは長いから。知ってるヤツあればそれやるよ」
「あ、これなら知ってるナリ」
「私もこれなら知っています。有名ですからね」
「ふふ、ならこれで」
「わかった。那由、準備して」
ごめん、あたし話に付いて行けないんだけど?え、なに?康ちゃんと那由が演奏すんの?
はぁ…そうですか。
まぁ、別にいいけどさ。
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