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うわぁぁぁっ!な、なんなんだし!マジで!!
璃亜先輩、可愛過ぎかよ!
体育座りしたまま、嬉しそうに笑いながら俺の頭撫でてるんだけど…クソ可愛い!
体育座りって言ってもなんて言うの?膝を抱えてて、上目使いみたいになってるんだよ!
てか、それに加えてあんな事言われたら頑張るしかないじゃないッスか!
「あ、それで次のメニューは、パワーリスト付けて…って、聞いてる?」
「き、聞いてるッス!」
「ん〜?なんか顔赤いけど…大丈夫?」
「ほ、ほら!今日、暑いから!」
「まぁ、無理しないでよ。それで次のメニューの話に戻すけど…」
柳先輩のノートを広げながら、丁寧にメニューの説明をしてくれてる璃亜先輩にちょっとドキドキする。
て言うか、璃亜先輩はよく俺に距離が近いんだよ!とか言うけど無意識にこの距離まで近付いてくる先輩も大概なんスけど!
それに前から思ってたけど、先輩の匂いってなんか…いや、うん、ちょっと色々やべぇからやめとこ。
あぁ、抱き付きたい。
でも今、抱き付いたら絶対にぶん殴られるし…次のメニュー終わらせるまで我慢しよ。
それにさっき、頭撫でて貰ったし。
―――
――――
―――――
…や、やべぇっ…つれぇっ…
くっ、苦しいっ…!
せっかく、メニューを終わらせたのに膝に手をついたまま暫く動けずにいる。
っ…ハァッ…しんどっ…
「ちょ、赤也…大丈夫?ハイペースだなぁとは思ってたけど、無理すんなって言っただろ!」
「っ…すんまっ…せん」
「ったく…本当に大丈夫?」
「大丈夫っ…っっ!?」
「なに?今度は、どうしたの?」
ちょっと顔を上げたら膝に手を付きながら、頭を傾げてる璃亜先輩がいた。
いや、問題はそこじゃねぇ!
前屈みで膝に手を付いてるせいで…た、谷間が谷間が見えてるんだよ!!
え、なにこのご褒美?
あ、今日の色は白なんスね。
って、ちげぇよ!!
この人、ホントにそういうのに疎いって言うか…ずぼらって言うか!無意識だから仕方ねぇのかもしんねぇけどよ。
「おーい?大丈夫かー?」
「先輩のバカ!」
「お、おぅ!?なんだよ、いきなり!」
「もうホントバカッスね!」
「バカバカ言い過ぎだろ!てか、なんの話だっ…うわ!?」
もうやだ、この先輩!
エロい!この先輩、ホントにエロい!
そんな事を考えながら璃亜先輩に抱き付くと、いつもの様に頭を叩かれた。普通に痛い。
でも俺、めげない。だって最近、抱き付いてなかったし。
あぁ、やっぱり璃亜先輩の匂い好き。
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