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さ、さすがに重い!!

辛うじて仁王の意識があるから、まだ肩を貸す形で歩けてるけど…ごめん、クソ重いんだけど!

そしてやっとの思いで職員室に着くと、あたしに気付いた先生が走って来てくれて事情を話すとすぐに病院に連れてってくれた。



「ただの風邪だったみたいだが、熱が高くてな…楠木は、仁王とマンションが一緒なんだったよな?」

「はい」

「お前が嫌じゃなければ、仁王に付いててやれないか?親御さんに連絡をしたんだが…出なくてな。それに家も近くじゃないんだよ」

「わかりました。部屋まで運んで貰えれば、後はあたしが看ときます」



そして先生は、すまんな。と言いながら車であたしと仁王の住むマンションに送り、仁王を部屋のベッドまで運ぶとなにかあれば、学校に連絡しろと言って帰って行った。

ちなみに事情は、話しといてくれるらしい。

とりあえず、真っ赤な顔をして息苦しそうに呼吸をしている仁王のオデコに冷えピタを貼り付ける。

もちろん、仁王の部屋に冷えピタがあるとは思えなかったので自分の部屋から持って来た。


そしてとりあえず、クーラーを付けたんだけど…

設定温度低過ぎぃぃぃ!!
は?設定温度16℃とかバカなの?そりゃあ、風邪も引くわ!

今までどんな温度差で生活してたんだよ!

まぁ、設定温度24℃くらいにしといて…

あ、先生が事情は話しとくとは言ってたけど、早苗には連絡しておこう。



「"璃亜?今さっき先生から事情は聞いたわよ。なにかあったの?"」

「いや、一応連絡しとこうと思って」

「"仁王くんの様子は?"」

「病院で薬飲ませたから、今は寝てる」

「"コマメに水分補給させなさいよ。後、着替えね"」

「いや、まぁ…さすがに着替えはさせるけどさ」

「"お見舞いは控える様にって幸村くんが言ってたから、仁王くんは任せたわよ"」

「しゃーない、任された」

「"じゃあ部活が終わったら、また連絡するわね"」

「うい」



そして無事に早苗に連絡をし終えたので、康ちゃんにも今日はスタジオ行けないと連絡をしといた。


て言うか、ここまで高熱が急に出る訳ないし。朝から調子悪かったのに、無理してたんだろうなぁ。

最近、みんな気合い入りまくってたし。言い出しにくかったんたんだろうけど…ハァ、ホントにバカだな。


息苦しそうに寝ている仁王のベッドに腰掛けながら、顔に触れば酷く熱い。

全く、あたしに無茶するなとか…無理するなとか言う癖になにやってんだか。

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