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**女子部屋**
(天龍寺の部屋)



「あぁ、楽しかったぁ!」

「主に璃亜さん争奪戦でしたけどね!て言うか、面白過ぎですよアレ」

「で、でも…本当に璃亜さんの取り合い…凄かったよね」

「てか、天龍寺さんとか写メ撮りまくってましたよね!」

「璃亜ちゃん可愛いんだもん。アレでわざとじゃないとか、ホント可愛い」



あぁ、可愛いっ!とスマホ片手に笑っている天龍寺さんに私達もわかります!と頷く。

でもやっぱり、私からすると可愛いよりカッコイイイメージが強いんだけどね。

あ、ちなみに天龍寺さんにはかなり前に謝罪して貰ってるから今じゃ璃亜さんとまではいかないけど…仲良くなったのよ。

今じゃ璃亜さんや私達を引き立て役とか言ってた頃が懐かしく思うくらいには仲は良いと思うわ。



「てか、あの鈍さは病気なんじゃないかと思うんですよ!」

「いや、早苗さんが言ってたじゃない。璃亜さんは、立海でからかわれ過ぎてる上に…元々、人の好意を嫌がらせと勘違いする程のひねくれものだって」

「幸村さん…とか、楽しんで…からかってそうですもんね」

「それに今でこそ仲良さそうだけど、璃亜ちゃん立海の人達とめちゃくちゃ仲悪かったらしいよ?」



あぁ、その話は私も早苗さんから聞いた。なんでも初対面で仁王さんと切原くんに喧嘩吹っ掛けてたらしい。

…なんて言うか、璃亜さんらしいわよね。

それにしても…伊武くん、あんまりアピール出来てなかったけど大丈夫かな。

アキラくんから色々聞いてる内に、なんだか応援したくなっちゃって。お兄ちゃんは、あぁみえて鈍感だから…璃亜さんを好きになったら応援するけど。

今は、伊武くんを応援中!



「でも璃亜さんは、桑原さんと柳生さんにデレデレでしたよね!しかも丸井さんを応援してるとか言ってた、桑原さんも満更でもなさそうだったし!」

「でも私は、宣戦布告したジローを応援したいかな。て言うか、氷帝なら誰でもいいや!氷帝の人と付き合ったら璃亜ちゃんが氷帝に来てくれるかもしれないし!」

「わ、私は、璃亜さんが好きなら誰でもいい…かなって」

「私は、伊武くんです!」

「あぁ、確かに1年生の先輩達は強い…色んな意味で強かった!日吉さんと財前さんがヤバかった!」

「あの2人は、璃亜さんを好きな人全員にあからさまに宣戦布告してたわよね」

「でも璃亜ちゃんは、全く気付いてないっていう。あぁ、私も立海に行きたいよー!ドロドロな立海が見たいー」



今じゃ完全に璃亜さんにゾッコンの天龍寺さんが荒ぶってる。

…それと立海は元からドロドロなんじゃないかしら。

そして天龍寺さんが急にスマホで電話をし始めてビックリするが、内容からして早苗さんみたいだ。

どうやら、璃亜さんが部屋にいなかったらしい。



「ま、まさか逢い引き!?」

「と、朋ちゃん…その言い方…誤解を生むよ…」

「最終日の夜に…一体誰とかしら?」

「大穴で亜久津さんとか!」

「立海と氷帝ではないらしいから…し、白石くん?だ、ダメー!璃亜ちゃんが汚れる!!」

「エクスタシー!とか言って襲ってるんじゃ…!!」

「し、白石さんに失礼だよ…」



そして暫くして早苗さんから不二くんと話してたらしいと連絡が入り、更に盛り上がる私達であった。





(早苗、誰に電話してんだし)
(天龍寺さん達よ)
(いや、なんでやねん!)
(あんたが部屋にいなかったから、天龍寺さん達といるかと思ったのよ)
(はーん…あぁ、なるほどね〜)
(なによ、眠いの?)
(そりゃあ、あんだけ騒げばね)
(騒いでたのあんただけだけどね)
(失礼な!まぁ、でももう寝るわ)
(はいはい。おやすみ)
(なんか早苗が冷たい)
(いいから早く寝なさい)
(早苗…一緒に寝る?)
(………※冷たい目で見ている)
(…璃亜さん傷付いた!)
(うるさいわね。さっさと寝なさい)

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