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(4/5)


**不動峰部屋**


「本当に大変な合宿だったな。しかし、それ以上に色々な事を学ぶ事が出来たいい合宿だった」

「…璃亜さんのお陰で…色々気付けたし…?まぁ…楽しかった…かな…」

「俺等も練習付き合って貰ったしな」

「たまにだったけど…本当に親身に付き合ってくれたよなー」

「本当、いい人だよなぁ」

「でもちょっと変だけどな!」



橘さんの言う通り、この合宿で学ぶ事はいっぱいあった。それもこれも深司がぼやいてるけど…璃亜さんのお陰だと思ってる。

テニス上手いし、気配りも出来るし、なんつってもカッコイイ。ちょっとうるさいし、内村が言う通り、変だけど!

後、杏ちゃんについて突っ込んでくるし。かなり世話焼きだったりもする。い、いや…色々聞けたから嬉しかったけど。



「深司と神尾は、特に可愛がって貰っていたな。今日の試合、本当によかった」

「でも…勝てなかったし…やっぱり…橘さんは…凄いよなぁ…なのに、俺は…あーあ…」

「い、いや!伊武も凄かったぜ?!し、新技まであるし!」

「俺等は、フォームとか基本的なとこばっかりだったからなぁ」

「アキラは、相手が悪かったって言うか…でも正直、かっこよかったぜ」

「サンキュ。いつか忍足さんを越えてやるぜ。テニスでもスピードでも」



あぁ、クソッ!思い出すだけでも悔しいぜ。結局、この合宿中スピードでは忍足さんに1度も勝てなかった。

でも璃亜さんに諦めたら試合終了だよ!とかどっかで聞いたことあるセリフ言われたし、俺は俺なりのテニスを貫く。

それは、相変わらずぼやきまくってる深司もそうだと思うけど。

てか、さっきから深司のぼやきが怖い。深司のヤツ、合宿に来てからの…ぼやき率がやばい。

むしろ、璃亜さんの話になると必ずぼやく。



「アキラは、璃亜さんによく可愛がられてたよなー。鳳とかと一緒に」

「だよなぁ」

「それを見てた切原がギャーギャー騒ぎ出して、璃亜さんがキレんだよな」

「アハハ!璃亜さん、切原に厳しいからなぁ」

「俺からしても他の奴等と仲良くやっていたみたいで、嬉しいな」



や、やめて!これ以上、俺の名前と一緒に璃亜さんの名前出さないで!深司がメッチャこっち見てる!

なんでお前が可愛がられてんの?みたいな感じでメッチャ見てる!

てか、深司も可愛がられてたじゃん!すっごい、褒められてたじゃねぇか!てか、深司は独占欲強すぎなんだって!



「アキラはいいよなぁ…可愛いって…いい子とか…言われてさぁ…俺なんて…生意気だとか…言われてるのに…」

「それ俺のせいじゃなくね!?」

「あーあ…全く…嫌になるよなぁ…他の奴等とも…無駄に仲良いし…」

「それこそ俺関係ねぇじゃん!」

「あ、羽生からメール来たんだけど…」
「なんか写メ付いてるけど」
「あれ?これ璃亜さんじゃん」
「変顔じゃないけどあげるって…あいつホントにいい性格してるな…」



は、羽生ーーーっ!!?
お前なんてもん送って来てんだよ!しかも1年に一斉送信とかどんだけだ!

あいつ、勇者かよ!
てか、深司が携帯持ったままブツブツぼやいてるし。なんなんだよ!今日1でこえーよ!

あ、季楽からメールが…

一斗のせいで伊武がぼやいてそうだけど、どうせ保存するだろうし。謝らないよ

季楽ー!!止めろよー!
てか、じゃあなんでメールして来たんだよ!季楽コノヤロー!


「…可愛いし…でも羽生からってのが…ムカつくよなぁ…でも、保存しよ…送られて来たんだから…俺は悪くないし…」


璃亜さん、助けて!この深司を抑えられるのは璃亜さんだけだ!

てか、璃亜さん!俺の恋を心配する前に自分の心配して下さい!とりあえず、その鈍さどうにかして!!

そして今日は、深司のぼやきで寝れそうにない。


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