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そして早苗にさっさとテーブル回り終わらせて来なさいと言われたので、四天宝寺のテーブルに来ました。
「おぉ、もう来てくれへんのかと思っとった。わざわざ、ありがとーな」
「いやいや、こっちこそありがとー!てか、なんだかんだで四天宝寺はみんないるんだね」
「楠木が来るってわかった途端戻って来たんや。ホンマ…騒がしくてすまんな」
「こ、小石川くんっ…なんかわからないけど!あたし、凄い感動している!自由人しかいない四天宝寺で唯一まともだ!」
「そ、そか?俺もそう言うて貰えて嬉しっ…ごふ!?」
「ケン坊のクセに生意気やで!璃亜ちゃん、騙されたらアカン!ケン坊は、ええ奴やけど騙されたらアカンで!」
しかし唯一まともな小石川くんは、白石くんの蹴りによりあたしの隣からいなくなった。
これは、酷い。
そしてその空いた席に、白石くんが座ろうとするがそれより先にひーちゃんが座った。
もうなんか突っ込むの疲れて来たから、逆隣の一氏くんの方を向くと何故か睨まれた上にそっぽ向かれた…解せぬ。
「いやーん!璃亜ちゃん、とってもドレス似合ってるわよん!」
「小春の方が100倍似合っとるで!ちゅーか、なんでこいつが主役やねん!小春にしろや!」
「ホント、それな!あたしも小春ちゃんが主役でいいと思う!」
「お、お前…話がわかるやんけ。せやけど、小春は渡さへんぞ!色目使ったりしたら死なすぞ!」
「璃亜こけけー、抱っこしたるばい」
「な、なに言うてんねん!千歳は、十分抱っこしたやろ!」
う、うるせぇ…。
とりあえず、この席やだ。
ゆっくりと立ち上がり、石田くんと小石川くんの間に座る。
ここなら比較的、静かに過ごせるんじゃなかろうか。そして何故か小石川くんが感動してる。
石田くんは、相変わらずの貫禄である。思わず手を合わせたら、手を合わせ返された。ワロタ。
「ねぇちゃーん!」
「おぉ、金ちゃん!って、なんか服装が変わってる!?なんかボロボロになってる!」
「金ちゃんは、堅苦しいの嫌いやねん。せやから、動いてる内に…」
「あぁ、わかるわかる。あたしもちょっとドレスでいるの疲れたし」
「ならねぇちゃんも脱げばええねん!ワイが手伝ったる!」
「………え?ちょ、金ちゃんやめてー!?」
「……なっ…グハッ!?」
「ちょ、謙也ーーっ!謙也がぶっ倒れっ…金ちゃんやめて!ストップ!マジで脱げる!脱げちゃう!!」
軽く金ちゃんにドレスを脱がされ掛けてるあたしに謙也が鼻血を噴射しながら、ぶっ倒れた。
てか、ひーちゃんと白石くんはなに携帯構えてんの!?バカなの?死ぬの?
とりあえず、金ちゃんを止めないと、みんなにとんでもない姿を晒してしまう!!必死に金ちゃんを止める為に説得すると頭を傾げながら金ちゃんが手を止めてくれた。
と思ったら、顔を赤くして凄い勢いで石田くんの背中に隠れた。な、なんだ…急にどうした!
「ね、ねぇちゃん…女の子やったんやな。ご、ごめんな…」
「そこー!?てか、今更なの!?ずっとねぇちゃんって呼んでたのに!?」
「…璃亜先輩…エ、エロッ」
「ちょっとなにこれ?四天宝寺は、俺に殺されたいの?」
「…おい、なにしてんだよい」
「アカン…その格好はアカンで」
「アーン?なにしてやがる」
「璃亜ちゃんになにしたんだCー!」
「キエェェーーーッ!」
な、なんかいっぱい来たし!
肩からずり落ちたドレスを直しながら、ドン引きするあたしだったが…真田パパの奇声で思わず耳を塞ぐ。
てか、いくらドレス着る用に手当てして貰ったからってこれを見られるのはマズイ。
ひーちゃんには話しちゃったけど、あの反応的にみんなもあたしの怪我を負い目に感じてるみたいだし。
とりあえず、みんながギャーギャーと騒いでる間に急いで乱れたドレスを直していると不意に左肩に何かが触れて、ビックリして振り返ると仁王が無表情でドレスを直してくれた。
(仁王…あ、あんたいたの?)
(失礼なヤツじゃな)
(いや、姿見えなかったし)
(ちょ、仁王先輩!なにしてるんスか!)
(ふふ、なに?仁王も死にたいの?)
(俺は、なにもしとらんぜよ)
(璃亜さん、今の内にこっち)
(おい、勝手に連れて行くな)
(…邪魔しないでくれる?)
(ホント、油断も隙もないッスわ)
(それ…こっちの…セリフなんだけど…)
(なに、このカオス…!!)
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