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そして続いては、不動峰!

ちなみに杏ちゃんは、安定の女子メンバー(ジャッカルくん、柳生くん込み)と楽しそうにお話中です。



「おぉ、わざわざ来てくれたのか。各学校のテーブルを回ってるのか?」

「うん。みんなと話したかったしね。あ、別に橘くんが他に話したい人がいれば、気にせず行っていいからね?」

「まさか、そんな事はしないさ。正直、他の学校の奴等とはなんだかんだで長い付き合いだからな。せっかく、楠木と話せる時間を無駄にはしないさ」

「アハハ、ありがと」

「て言うか、いつものラフな格好に見慣れてたから凄い違和感ッスね」

「でも似合ってますよ!」
「いつもの璃亜さんもいいけど、たまにはいいッスね」
「マジで別人みたいッスよ」



おう…やっぱり不動峰は、なんか暖かい。なんて言うか、癒される。緑山の後だから余計なのかもしれないけど、すっごい癒される。

そして桜井くんの言葉に石田くん、内村くん、森くんが続く。てか、なんか軽くディスられた様な気がしたけど…気のせいだよね。

しかし、そんな会話をしている中であからさまに不機嫌そうな伊武ちゃんが、あたしを見つめてた。

ちなみに神尾くんは、それを必死に誤魔化すように伊武ちゃんに話し掛けてた。なんだ、どうしたんだ。



「どうしたの、伊武ちゃん。機嫌悪いの?」

「…別に…悪くないし…て言うか、あんな事されて…なにやってんの…あーあ、俺も…もう少し…頑張らなきゃなのかな…全く嫌になるよなぁ…」

「お、おう?…か、神尾くん、伊武ちゃんどうしたの?なんかあったの?」

「…なにかあったのは、璃亜さんッスよ。好き勝手され過ぎッスよ…」



そして何故か急に席を立つ伊武ちゃんに驚きつつ、神尾くんに耳打ちして事情を聞くがイマイチよくわからない。

そんなあたしに苦笑いを浮かべる橘くん以外の4人に更に頭を傾げる。

とりあえず、深司のとこに行ってやって下さい…と神尾くんに耳打ちをされたのでなにがなんだかわからないが、不機嫌そうに壁に寄り掛かってる伊武ちゃんの元に向かった。



「いーぶーちゃん!どうしたの?神尾くん達も心配してるよ?」

「…心配?…ふーん…でもアキラ…無駄に距離近かったし…って、なにしてんの?」

「よくわからないけど、みんなと一緒にお話しようよ。それとも座ってるのも嫌?」

「…別に…嫌な訳じゃないし…仕方ないなぁ…そこまで言うなら…戻ってあげるよ」

「ふふん、ありがと!じゃあ戻ろ?」



なんかよくわからないけど、とりあえず伊武ちゃんの手を引くと大人しく付いて来てくれて、テーブルに戻って来た。

だけど、何故か椅子に座っても伊武ちゃんが手を離してくれない。なんで?と思いつつ、チラリと隣の伊武ちゃんを見ると薄く笑いながらシーッてやられた。

え、なにこれ。
なんかとても恥ずかしいぞ。

しかもみんなにバレちゃダメだからねみたいな感じで、すぐに顔を逸らされた。

あ、あの…その、伊武さん…指絡めないで下さい。



「あれ?なんか璃亜さん顔赤くね?」

「ホントだ、どうしたんスか?」

「な、なんでもないよ!?」

「…なに?…熱でもあるの?」

「え、大変じゃないか!羽川さん、呼んで来ましょうか!?」

「い、いやいやいや!ちょっと慣れないドレスで暑いだけ!大丈夫だから、落ち着いて!」



必死に誤解を解こうとしているあたしに、隣の伊武ちゃんが必死に笑いを堪えているのが繋いだままの手から伝わってくる。

こ、このやろう!伊武ちゃん、わざとやってるだろ!

そして伊武ちゃんの手から逃れようとしたが、伊武ちゃんにそんなに嫌なの?嫌なんだ…と言われて、離せなくなりました。


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