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そして次は、比嘉なう!

なんか佐伯くん達になにかされたら呼ぶんだよ?と何故か無駄に心配されたんだけど、なんだったんだろうか。



「璃亜ー!やっと来たやっしー!待ってたさぁ!」

「りーんりんりん!」

「…なんだそれ。つーか、やー人気過ぎさぁ」

「今日の主役らしいからね!仕方ないね!てか、木手くんまだ帰って来てないのかよ」

「…永四郎なら心配ないさぁ」

「うわ、知念くんほっそ!やっべ!ほっそ!スタイル良すぎかよ!」



あたしを迎えてくれたのは、木手くんを除いた5人です。笑顔であたしの手を引く凛と早くこっち来いと手招きする裕次郎。

料理に夢中の田仁志くんにそれを無表情で見つめる知念くん、そしてあたしに気付くと軽く頭を下げる不知火くん。

相変わらず、不思議な雰囲気である。まぁ、比嘉メンバーとはなんだかんだで合宿中、ずっと仲良くしてたから気兼ねなくいられるんだけどね。



「急にやーが泣くから裕次郎が焦ってジュース溢しよってでーじだったんさー」

「お、おい!凛!」

「もう大丈夫だば?」

「大丈夫大丈夫!しかもアレは、感動の涙だから!みんなの気持ちが嬉しくてついね」

「璃亜、くりいっぺ〜まさん!食べてみるさぁ!」

「そして木手くんがいないので、半分くらい言葉が理解出来ないのであった」

「わんが通訳さんかや?」



不知火くんが通訳してくれるって事なのか?と言うか、既に不知火くんの言葉に通訳が必要な件について。木手くーん!通訳の木手くーん!なんか仁に絡んでる木手くーん!帰って来てー!

河村くんが困ってるし、あたしも困ってるから帰って来てー!

そんなあたしに裕次郎が呆れた顔をしつつ、わんが通訳してやるから変な顔すんなって言われた。



「て言うかね?あたし、マジで沖縄行きたいんだよね!なんか迷いそうだけど」

「なら来ればいいやし!わったーは、全然構わないさぁ!」

「だなぁ。璃亜なら歓迎してやるぜ!」

「わったーが案内さんさぁ。しわさんけー」

「知念が案内するから心配すんなってよ」

「マジで!なら、行く機会があったらお願いする!慧くんのオススメのお店も行きたいし!」

「任せれ!いっぺー教えてやるさぁ!」



あぁ、本当に沖縄行きたいなぁ。早苗と一緒に行こうかな。あ、でもそれだと早苗から柳くんに情報が流れて、結果誰か付いてきそう。なにそれ、怖い。

なら、兄貴と行こうかな。あ、でも忙しいって言ってたからなぁ。この際、一人で行くか?いや、その前に母さんの許可なきゃ無理だわ…金銭的な意味で。

なんて考えてると凛があたしの飛び付いて来て、ビックリした。そしてなんの躊躇なく写メを撮り出した。

いや、せめて言ってから撮ってよ!今、あたし変な顔してたと思うんだけど!



「今の内にやーの写メいっぺー撮っとく!」

「いや、なんで!?」

「んなの、なかなか会えないからだろー。わんも一緒に撮るさぁ」

「なら、もうみんなで撮ろうよ!木手くんいねぇけど…」



しかし、いない木手くんが悪いので仲良く5人と一緒に写メを撮りました。

なんか…すげぇ濃い。
そしてなんだこれ、あたしホストに囲まれてるみたいになってんだけど。

てか、凛って本当に見た目だけなら王子様だよな。むしろ、外人顔と言うか…でも口悪いし、訛り酷いって言う。

でも根は優しいから、きっとモテるんだろうなぁ。さすが、比嘉のギャップ王子!

なんて思ってたから、口に出てたらしく凛は顔真っ赤にさせてるし、裕次郎達は俺等は?みたいな顔してた。

なので比嘉のみんなは、あたしの王子様!って言ったら何故か知念くんに高い高いされた。

高いし!怖いよ!!!





(木手も王子様なん?)
(不知火の言う通りさぁ。永四郎は?)
(え、木手くんは師匠だから)
(間違ってはねぇけどよ…)
(あの髪型で王子様はないだろ)
(ふらー!わ、わらかすな!)
(クククッ、そう言われればそうさぁ…)
(わ、わんも坊主なんやしが…)
(いいのいいの!木手くん以外王子様なの!)
(なら、わんも?)
(イェス!慧くんも!)

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