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とりあえず、青学テーブルに乾くんと柳くんを置いて来て六角のテーブルなう。
ちなみに乾くんは海堂くんと桃城くんが必死に止めてくれて、柳くんは手塚くんと不二くんが説得してくれた。
み、みんなありがとう!
データオタクのストーカーは、あたしのトラウマになったよ!この合宿で一番のトラウマになったよ!バカヤロー!
「う、嬉しいです!璃亜さんっ!僕とお付き合いして下さい!」
「ごめん、ちょっとなにを言ってるのかわからないや」
「剣太郎は相変わらずなのねぇ〜。楠木さん、このぷりん美味しいから食べてみるのねぇ」
「樹くん、ありがとう」
「ぷりんをたっぷりん、食べて下さい」
「ダビデェェ!!」
「ふふっ、騒がしくてごめんね」
そしてこのカオスである。て言うか、本当に相変わらずである。なんだかんだで、六角の人達と話すのは久し振りな気がするが…佐伯くんのお蔭なのか、前と変わらない様子で嬉しい。
でも葵くんは、もう少し落ち着こうぜ。そんなに好きとか付き合ってとか言うのは、余りよろしくない。まぁ、千石くんとはまた違う感じだけど。
そしてさっきからニコニコとあたしの隣であたしの頭を撫でている人がいる訳だが…
「楠木さん、そのドレス…すっごく似合ってるよ。まるでお姫様みたいだよ」
「佐伯くんは、王子様みたいだよ。だから、あんまり近付かないで…!」
「ハハハッ、楠木さんに褒められるなんて嬉しいよ。でもなんでだい?」
「イ、イケメンオーラがやべぇ…。後、単純に近いッス!」
「楠木さんすぐにどっかに行っちゃいそうだからね。なんなら、俺も束縛してくれていいよ?」
「ど、どうしてそうなった!?」
ニコニコと笑顔を浮かべながら、よくわからない事を言っている佐伯くんにちょっと身を引く。
天然イケメン恐ろしいぞ!
そして相変わらず、コントをしてるダビデくんと黒羽くん。荒ぶる葵くんを止めてる樹くん。それを涼しい顔で眺めている木更津くん。
おぉ、カオスカオス!
「サエさん!ズルいよぅ〜!楠木さんは、僕とお付き合いするんだからぁ〜」
「ハハハッ、ならフリーにしちゃダメなんじゃないか?」
「木更津くん、髪綺麗だね。帽子取ったら更に際立ってるよ。サラッサラだよ〜やべぇ」
「ふふっ、ありがとう。楠木も綺麗な黒髪だよね」
「え、そうかな?ありがと!あ、そう言えば、みんな海好きなんだよね?みんなでよく行くの?」
「おう!みんなで潮干狩りとかするぜ!今度、楠木も来るか?」
「なにそれ楽しそう!潮干狩りとかした事ないけど」
「大丈夫、俺等が教える」
何て言うか、今まで海にあんまり行く機会がなかったからなぁ。それに六角のメンバーと一緒なら楽しそうだ。
ちょっと佐伯くんと葵くんが怪しいけど。
て言うか、この4人の和気藹々としたふわふわな雰囲気がとっても好きです。
天然イケメンさんと告白魔くんは、ちょっとまた別ですからね。
「ダビデくんも木更津くんとまではいかないけど髪長いんだね。それになんかその髪型、似合っててカッコイイ!」
「サ、サンキュ…」
「ふふっ、あれ?ダビデ照れてるの?」
「なのに駄洒落を言うそのギャップがまたいいよね!」
「…楠木、ダビデのヤツが困ってるからその辺にしといてやってくれ」
「楠木さんは、素直過ぎなのねぇ」
急に静かになるダビデくんに黒羽くんがポンとあたしの肩を叩きながらそんな事を言い出し、頭を傾げるが木更津くんが気にしないでいいよと笑っていた。
そしてそんなあたしにまたしても佐伯くんと葵くんが絡んでくるのであった。
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