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そして青学メンバーのテーブルなう。

と言うのも、南くんと東方くんに他の奴等も楠木と話したいだろうから、行ってやってくれって言われたからだ。

南くんと東方くん…本当に優しいよね。正直、あたしは山吹のテーブルにずっといてもよかったんだけどね。

でも明日には、みんなとさよならバイバイ元気でいてね!をするのでなるべく色んな人と話したいとは思ってました。



「ふふっ、わざわざ来てくれてありがとう。嬉しいよ」

「むしろ、逃げ回ってここに辿り着いた感が否めないけどね。あ、海堂くんがバンダナしてないの初めて見たかも」

「そ、そうッスか…」

「あ、あの楠木さん!」

「ん?なんだね?」

「お、俺!全国大会までに強くなりますから!覚悟してて下さいよ!!」

「おん、楽しみにしてるよ!海堂くんも桃城くんも一緒に頑張れ!」

「「…それは無理ッス」」

「うはっ、仲良し!」

「「…な、仲良くないッス!!」」

「ちょ、コントかよ!」



そして何故か睨み合いを始める海堂くんと桃城くんである。本当にこの2人は、仲が良いなぁ。

ちなみにリョーマくんと河村くん以外は、ここにいるらしい。リョーマくんは、まぁ…うん。そして河村くんは、仁とまだ話してるみたいだ。あの仁と仲良く出来るのは、河村くんがきっといい人だからだろう。

いや、別に仁が悪い人とは言わんが…性格に問題しかないからね、あの人。モンブランを与えると大人しくなるけど。



「楠木ちゃん楠木ちゃん!これ美味しいから食べてみるにゃー!」

「お、おぉ…ありがと!」

「こ、こら英二っ!楠木さん、ごめんね」

「アハハ、大丈夫大丈夫。それより、さっきからずっとあたしの後を付いて来てる乾くんをどうにかして欲しかったり」

「うむっ。乾、楠木が落ち着かない様だ。大人しくしていろ」

「ほぅ…あの手塚が。なるほど…興味深い。俺の事は、気にせず話をしていてくれ」

「ダメだ、この人!さすが柳くんと一緒にいただけの事はある!」

「なんだ、呼んだか?」

「ヒィーーッ!?」



呼んでもいないのに急に現れた柳くんにビックリして、隣にいた手塚くんに隠れる様に引っ付いてしまった。てか、早苗はどうしたんだよ!ハッ!早苗のヤツ、女子メンバーに混ざってやがる!

しかもジャッカルくんに加えて柳生くんまで一緒にいるじゃないか!おい、なんであたしがそこにいないんだ!おかしいだろ!

そして何故か開眼する柳くんと凄い勢いでノートに何かを書き込んでる乾くんが怖い。割りとマジで怖い。



「ふふっ、役得だね手塚」

「なっ…なにを言う」

「あっ…ご、ごめんね?2人の余りのストーカー力に身の危険を感じて」

「楠木、ストーカーとデータは違うぞ。ストーカーと言うのは…」

「もうやだ、このデータオタク!ちょ、またなに書いてんの!?手塚くん助けて!」

「う、うむ。乾も柳も今日は、楠木の為のパーティーだ。データを録るのは、やめてやれ」

「ほぅ…これは凄い」
「だから、楠木がいるとデータ録りが捗ると言っただろう」



って、聞いてねぇし!!!
もうなんなの!?なにがそんなに楽しいんだよ!

手塚くんがすまなそうにしてるけど、悪いのはこの2人だからね!手塚くんは、気にしなくていいから!

助け求めといてアレだけど…この2人は、どうにもなんないってわかったから…うん。


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