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えーと…只今、天龍寺さんに誘われていたお風呂に安定の女子メンバーで入ってます。
しかし、さっきのジローちゃん達の事が忘れられず、ブクブクと色々と考えていた。
やっぱり、具合悪かったのかな?てか、もしかしてジローちゃんはブン太と喧嘩してて、落ち込んでたからあたしと一緒にいたのか?んで、ブン太が謝りに来たみたいな?
あれ?でもなんかジローちゃん、ブン太に向かって笑ってたけど怖かったよなぁ。
んーーー…。
「天龍寺さん、璃亜はなにかあったの?珍しく難しい顔してるけど」
「璃亜ちゃん争奪戦が静かに幕を開けた感じ…かな?」
「ちょちょちょ!なんですかそれっ!なにがあったんですか!!」
「と、朋ちゃん…声でかいよ…」
「私も気になります!それでなにがあったんですか?」
「私が来た時にジローが璃亜ちゃんに抱き付いてだけど…その前になんかあったらしくて、日吉と丸井くんが固まってたんだよね」
それにジローちゃん…なんで首にちゅーなんてしたんだ。ほっぺにちゅーといい…ジローちゃん、実はキス魔なのか?
いや、ジローちゃんに限ってそれはないか。跡部くんや忍足なら、納得するが。
ん〜わからぬ…わからぬぞぅ!ジローちゃんになんでちゅーしたの?とか聞いてもしたかったから!とか言われそうだし。
それにわかちゃんもなんか変な感じだったし…なんだ、氷帝になにがあったんや。
「それで丸井くんがポカーンてしてた璃亜ちゃんに駆け寄ろうとしたら、ジローが来て丸井くんを止めたかと思ったら…」
「お、思ったら?」
「いくら、丸井くんでも譲りたくないって…まさかの宣戦布告して来たの!」
「キャーーーッ!!なにそれー!」
「と、朋ちゃんっ…!」
「芥川さん、ボーッとしてる割にやりますね…」
「…それ、璃亜は聞いてたのかしら?」
「ん…聞いてないと思う。ジロー、わざと璃亜ちゃんに聞こえない様に言ってたと思うし」
そしてさっきからコソコソしてるんだか、騒いでるんだかよくわからない早苗達をチラリと見る。
てか、なんの話をしてるのだ。
ヤケに楽しそうじゃないか…あたしも混ぜてくれよ。いや、変に考え込んでたのはあたしなんだけどさ。
「なんの話してんのー?」
「璃亜さんには、秘密です!」
「朋ちゃんひでぇっ!?あたしだけ除け者!」
「あ、アレですよ…!早苗さんに柳さんとのお話を聞いてたと言うか!」
「…そ、そうです!」
「なんだ、早苗のノロケならいいや」
「なんか無性に腹が立つのだけれど」
まぁ、早苗のノロケは散々聞いてるし、見てるし。興味ナッシングだぜ!
てか、あたしはノロケ以上に柳くんのあのデータ癖をどうにかして欲しいんだが。
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