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とりあえず、あたしが頭が良くないのは事実なので仕方ない。そして、謝罪がしたいと言われても必要ないのでしないで下さい。

いや、マジで。



「うむ…やはり、蓮二の言っていた通り普通の思考をしていない様だな」

「サラッとディスられた!?てか、あれ?あたし口に出してないよね?それと柳くんは一体何を言ったんだし!?」

「楠木の立海での様子を少し話した程度だ。それで、お前は橘達とバスケをしていたという事でいいのか?」

「…柳くんってたまに人の話聞かないよね。てか、あたしちょっと樺地くんを送りたいんだけど…」

「なにっ…?樺地が楠木を送るならわかるが。何故、楠木が樺地を送る必要が…」



ブツブツとノートになにかを書き込みながら、あたしを見つめる柳くんにドン引きである。

いや、いつもの事だけど…。

しかも、隣の乾くんも意味有り気にあたしを見ながらノートになにかを書き込んでいる。

なにこれ、怖い。
あたしのデータ録る気満々じゃないですかぁーやだぁー。

とりあえず、余りの怖さに橘くんのジャージを掴む手に力が入る。



「…柳も乾も相変わらずだな。楠木、大丈夫か?」

「た、橘くんっ…!あたし、あの2人は将来ストーカーになるんじゃないかと思う」

「ひ、否定出来ないにゃ…」

「こ、こら、英二!」

「ふふふ、とりあえず楠木さんは樺地くんを送りたいんだよね?」

「え、うん。後で、跡部くんに慰謝料とか請求されたら困るし」

「いや…それはないだろう」



ね?と樺地くんの方を向くとだ、大丈夫です…と言われた。いや、しかしあたしのワガママで樺地くんを付き合わせてしまったので、あたしが跡部くんに謝らねば!

とりあえず、目の前でブツブツとノートになにかを書き込んでいる2人から逃げたい。

てか、だからこっち見ないで下さい。あ、ごめんなさい…柳くん、心読まないで!怖いから開眼しないで!



「ふふふ、じゃあ僕が事情を話しといてあげるよ。だから、楠木さんは樺地くんを送ってきていいよ」

「ふ、不二くんっ…!ありがとうっ…」

「ふふっ、でも後で2人でゆっくり話がしたいな」

「そのくらい全然いいよ!よっしゃ、樺地くん行こっか!菊丸くん、大石くん、河村くん、橘くんもありがとね!じゃあまたね」



そしてみんなに手を振りながら、樺地くんの手を掴み跡部くんの部屋を目指した。

てか、樺地くんも身長高いけど…やっぱり手も大きいのね。


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