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そして次は、ひーちゃんと伊武ちゃんだ。アイシングを早めにしたから、大丈夫だとは思うけど…念の為にね。
「軽くマッサージしてからテーピングするから痛かったら言ってね」
「そ、そないな事せんでも別に平気ッスわ」
「こら、動くな!!乗るぞ!」
「なんスか、その脅し。ちゅーか、璃亜さんが乗ったくらいじゃ余裕で動けますわ」
「いいから、大人しくする!ちょっと押すよ?ここ痛い?」
「…別に痛ないッスよ」
……ふんふん。
なら大丈夫かな?さすがに専門家ではないから、完璧に大丈夫とは言えないけど…これでもバスケで色々と経験詰んでたからね!
それに柳くんや早苗に応急措置とか色々と聞いたりしてたし。後、あたしも自分に出来る事なら〜ってちょっと勉強したからね。
手当てなら任せろ〜!的な。
「じゃあ次は、伊武ちゃんね。痛かったら言ってね」
「ん…わかった。てか、璃亜さん…こういうの得意なの?」
「マッサージの事?」
「…それも込みで…手当って…言うか。なんか…やけに詳しい…から」
「一応、マネージャーだからね。まぁ、でもまだ勉強中だし…このくらいしか出来ないから、気になる様なら病院行くなりしてね」
そして軽くマッサージを済ませて、テーピングをし終わると伊武ちゃんに腕を掴まれた。
テーピングが巻き方が嫌だったのかと思い、巻き直す?と頭を傾げていると不意に掴まれていた腕を引かれた。
どうやら、軽く抱き締められてるっぽい。
「…あーあ…本当になんでもって…言うなら…言うのに。…全く嫌になるよなぁ…」
「…い、伊武ちゃん?」
「ちょ、伊武ー?!おまっ…なにしてんだよ!」
「…たまに…会いに来てよ。それが…ご褒美でいいや…」
「はいっ!?」
「じゃあ…切原がうるさいから…俺行くね…。またね…アキラ行くよ」
「え、おうっ…!」
マッサージとテーピングありがと…と付け加えるとそのまま、神尾くんと部屋を出て行く伊武ちゃんに呆然とする。
え?んんんっ!?
たまに遊んでくれって事でいいのか?いや、でもマネージャーになってからそんなにあたし暇人じゃなくなったからな〜。
まぁ、伊武ちゃんには後でメールすればいっか。
そんな事を考えてると伊武ちゃんの隣に座ってたひーちゃんに凄い溜め息を吐かれた。
なんかムカつく!!
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