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しかし、仲良くしてるつもりと言った矢先、殴るわけにもいかず…とりあえず、白石くんが離してくれるまで待つ事にした。
が、すぐに白石くんが離れた。と言うか、あたしの体が浮いた。そして膝の上で寝てた金ちゃんが床に頭ぶつけて、なかなか痛そうな音がした。
なのに起きない。
金ちゃん、恐ろしい子!
「白石、何しとっと?璃亜、大丈夫と?」
「ち、千歳ーー!!」
「とりあえず、落ち着け!千歳くんも大丈夫だから下ろして!」
「ん〜、璃亜はむぞらしかぁ。離したくないばい」
「いや、離して!?てか、白石くんもなにその顔!?」
「千歳ぇ…お前、それはズルいやろ。俺かて璃亜ちゃんにぎゅーしたいわ!」
「なんでだし!?やめろや!!!」
とりあえず、千歳くんはあたしをなにかのマスコットかなにかと勘違いしてるんじゃないかと思う。
てか、マジでむぞらしかってなんだ!後で、柳くんに聞こう!そうしよう!
そして白石くんもどさくさに紛れて抱き締めんのやめてくんねぇかな!?しかも2人共、なんかエロい!そのエロモン全開でこっち見んのやめろや!
「…2人共、エロいって言われない?」
「え、言われへんよ?」
「言われなかよ?」
「あぁ…そう。てか、近い近い!ちょ、近付いてくんな!」
「璃亜ちゃん、顔真っ赤にして可愛ええなぁ。ホンマに恥ずかしがり屋ねんな」
「なんでそうなった!?」
「財前に言われたんや。璃亜さんは、恥ずかしがり屋のアホやから部長は近付かんといてって」
ひ、ひーちゃーーん!!
やっぱり、ひーちゃんはツンデレ!
マジでひーちゃんいい子!
しかし、そう言われたのになんで白石くんは近付いて来るんだ!?しかもなんか凄い良い笑顔やん?なんか幸村くんを彷彿とさせる笑顔やん?
千歳くんは、何故かニコニコしながら笑ってるし。いや、千歳くんは何も考えてなさそうだ。だから、問題は白石くんだよ!!
「璃亜ちゃん、なんで逃げるん?俺、なんもせぇへんよ?」
「う、嘘だァ!その笑顔は信用ならねぇ!千歳くん助けて!白石くんがいじめる!」
「璃亜は、むぞらしかね。仕方ないばい」
「え、なんで!?アレ?もしかして、ここには敵しかいない?って、うわぁー近い近い!!」
「璃亜ちゃん、話す時はちゃんと目見て話さなアカンで?」
「ち、違う!目とかじゃなく近い!近いんだよ!バカか!!」
「…なに騒いどるんスか?って、璃亜さんなにしっ…ちょっ」
「ひ、ひーちゃん助けて!白石くんがいじめる!エロモン全開でいじめる!!」
そしてドSになっている白石くんがジリジリと近付いて来ていたのだが、不意にドアが開いてひーちゃん登場!
とりあえず、逃げる様にひーちゃんに飛び付いたのであった。もちろん、ちゃんと受け止めてくれた!マジでひーちゃん、救世主!
(部長、何しとるんですか)
(いや、璃亜ちゃんと仲良うしとっただけやで?)
(あたしの知ってる仲良くじゃなかった!)
(ハァ…璃亜さんもなんも考えへんで部屋に入ったんが悪いんとちゃうん?)
(違うから!強制連行だったから!)
(まぁええわ。ほな、部屋送ったりますから行きますよ)
(しゃーないな。ほな、璃亜ちゃんまたな)
(璃亜、また遊びに来るばい)
(お、おう…考えとく…)
(璃亜さん、置いてくッスよ)
(やめて!待って!ひーちゃん!)
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