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そして1年集団と別れて歩いていると、前方でなにやら言い合いをしているタリーズを発見。

てか、今日はやけにみんな廊下やらにいるな。いつもなら娯楽室とかで遊んでるはずなのに。



「なにやってんのー?」

「お、おう!?なんや、璃亜か。って、髪濡れとるやん!!」

「なんや、えらい色っぽいやん。風呂上りやんな?」

「まぁ、そんなとこー。で、なにを廊下で騒いでるんだ」

「ちゃうねん!侑士が悪いねん!」

「ちゃうやろ。謙也が譲らんから悪いんや」



とりあえず、なんかよくわかんねぇし…話し掛けなきゃよかった。てか、この2人はよく意味のわからない言い合いと言うか…張り合いしてるし。

放っておいて大丈夫だろう。

なんて考えてたら、不意に向かいのドアが開いて千歳くんが現れた。



「やっぱり璃亜ばい。声がしたけん、いると思ったばい」

「璃亜ちゃんやと!?千歳、そこ退くんや!」

「璃亜、風邪引くばい。俺が髪乾かしちゃるけん」

「ちょ、千歳!邪魔や!」

「いや、自分の部屋で乾かっ…うわぁ!」

「やっぱり璃亜は、軽かねぇ」



そして話を聞かない千歳くん。いや、よく考えたら四天宝寺のメンバーって基本的に話聞かねぇや。

特に金ちゃんとかひーちゃんとか。あの辺は、自由奔放だもんね。仕方ないね。

そして千歳くんに軽々と高い高いからのお姫様抱っこで強制的に部屋に入れられた。



「ち、千歳っ!またお前は!璃亜ちゃん、大丈夫か?」

「いや、別に大丈夫だけど…」

「白石〜ドライヤーどことね?」

「あぁ、もう!俺の貸したる!ちゅーか、俺が乾かしたる!」

「ちょ、どうしてそうなった!?」

「俺がやると。白石は金ちゃん探してくるばい」

「お前と璃亜ちゃんを2人っきりにさせる訳ないやろ!」



もう四天宝寺ってなんなの?
あたし、帰っていいかな。

何故か、ドライヤーの取り合いしてる2人に冷ややなか目線を送りつつ、帰ろうかと迷っていると不意にドアが開き、誰かが入って来た。

そしてあたしを見るなり満面の笑みを浮かべてそれは、走って来た。



「ねぇちゃーーーん!!」

「…へぶしっ!!」

「ちょ、璃亜ちゃーーん!?金ちゃん、なにやってんねん!」

「せ、せやかて…ねぇちゃんおったから嬉しくて…ねぇちゃん、ごめんな…?」

「お、おう…ちょっと全身痛むけど…大丈夫だよ」



そんな可愛く謝れるのになんでこんなにパワフルなんだよ!可愛く飛び付いて来るにしても、強すぎなんだよ!

ジローちゃんと赤也の2倍くらいありそうだよ!


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