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そして料理を取りに行ってた3人が戻って来たんだけど、何やら既に料理が無くなって来てるらしい。

おい、まだ10分くらいしか経ってねぇぞ。どんだけだ。

とりあえず、追加を持ってくるからと席を立とうとすると不思議そうに肉じゃがを頬張ってた跡部くんが腕を掴む。



「味付け、下味はお前がやったんだろ?なら、後はうちのシェフ達に任せろ。お前は少し休め」

「いや、でも…」

「ふふっ、跡部もたまには良い事言うじゃん」

「アーン?たまにはは余計だ」

「うん、そうだよ。楠木さんも食べなきゃ!あ、ウニ食べる?」



そして指パッチンでシェフを呼ぶとなにやら指示を出す跡部くん。てか、なんで指パッチンで来るんだよ。

…よく聞こえるな。

まぁ、跡部くんのお蔭と言うか…シェフの人達のお蔭でゆっくりと食事が出来る様になったんだけど。

幸村くんの嫌味攻撃が辛い!手塚くんが死にそうだ!佐伯くんと跡部くんには、効いてない様だ!

…天然怖いでしょう。



「ちょ、幸村くんストップストップ!手塚くんは、悪くないからね?てか、楽しく食事はどこいった!?」

「だって、故意じゃないとしても散々璃亜の悪口言ってたし。俺も色々、我慢してたからね?」

「うっ…す、すまない…」

「て、手塚くん!頭上げて!あたし、気にしてないから!!」

「あ、謝ったから手塚は真田の鉄拳じゃない?真田ー!!」

「ちょっと待って!幸村くん待って!!」



そしてこの暴君ですよ!
もう幸村くんの暴走が止まらない!誰か助けて!

てか、不二くんもふふっなんて笑ってないで手塚くんを助けてあげてよ!

そして佐伯くんと跡部くんは、もう少し人を疑うって事を覚えろ!てか、どんだけポジティブだよ!



「む、なんだ?呼んだか?」

「ちょ、ホントに真田パパ来ちゃったよ!いや、違うから!なんでもないよ!」

「手塚に1発鉄拳かましてやって」

「や、やめて!!てか、手塚くんもなに覚悟決めたみたいな顔してんの!?ちょ、眼鏡外すな!!なに、やられる気満々になってんだ!」

「し、しかし…楠木に謝罪をしたら…という話ではなかったのか?」

「ハハハッ、楽しいなぁ」

「幸村くん、笑い事じゃないよ!てか、跡部くんもアスパラベーコンに夢中になってないで助けてよ!」



そしてどうにか真田パパには、席に戻って貰った。

てか、幸村くん笑い過ぎだからね。そして跡部くんと佐伯くんは、強過ぎぃ。天然強過ぎぃ…!!


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