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んー、やっぱりやっすー達は経験不足と言うか…試合の雰囲気に飲まれちゃうみたいだなぁ。

調子が良い時はいいんだけど、悪くなると立ち直しがなかなか出来ないみたいだ。

まぁ、あの宍戸くんと萩ちゃんのプレッシャーもあるんだろうけどさ。

そしてさっきから気になってたんだけど…



「…ねぇ、幸村くん?」

「ん?どうしたの?」

「…なんであたしの肩に頭乗せてるの?もしかして、眠いとか?」

「ん?眠くはないし、ちゃんと試合も見てるよ?」

「え、じゃあなんで?後、その体勢…首痛くならない?」

「ダメ?」

「いや、ダメではないけど…」



まぁ…怪我してるのは左肩だし、別に痛いとか重いとかはないけど…。

軽くあたしを見上げる様に首を傾げる幸村くんは、なんでか笑顔である。

なんか嬉しそうだし、そのままでいっか。別に試合見てる邪魔にもならないし。むしろ、あたしがなにか聞くと教えてくれるしね。

でもちょっと距離が近い気がする。そこだけちょっと気になる!いや、ちょっとじゃないけど!



「ふふっ、璃亜ちょっと緊張してる?なんか急に肩に力が入ったけど」

「し、してないです!」

「ふふっ、更に肩に力入ったけど?それ以前に顔ちょっと赤いし、意識してくれてるんだ?」

「ぬわぁ!ち、近いよ!幸村くん顔近いっ!」

「近いとなんか問題でもある?」

「あ、ありまくるよ!!」

「ふーん…なんで?」



や、ヤバい!なんだこれ!
あたしの顔を覗き込む様にして首を傾げる幸村くんに目が離せない。

なにその目!やめて!
なんか目が離せないですが!反らせないんですが!

なんかとてつもなくエロい!しかもなんか跡部くんの時とデジャヴじゃね!?

てか、なんで?じゃないから!なんでもだよ!ヤバい、か、顔から火が出そうでござる!



「ふふっ、本当に璃亜は可愛いなぁ。嫌なら突き飛ばしてもいいのに」

「な、なっ…そ、そんな事っ!出来る訳っ…わっ!」

「…そんなんだから隙だらけって言われるんだよ?」

「〜〜〜〜〜っ!!」

「…あれ?怒った?」



うぅぅぅ〜〜〜っ!!

幸村くんが軽くあたしの頭をグイッと引き寄せたかと思ったら、耳元で囁かれた。

なんだ…なんだこれっ…!
なんかよくわからないけど、泣きそうである。

顔も熱いし、なんかもうよくわからなくなって来た。


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