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とりあえず、メールしとこ!

そして隣で仁が何かを感じ取ったのか、あからさまに嫌そうな顔をしているが無視である。



「とりあえず、明後日に帰るから明日の夜とかどう?試合見終わったら作るから」

「あぁ?その肩で作れんのかよ」

「余裕!じゃあ明日ね!あ、ちなみにあたしモンブランとか作った事ないからあんまり期待しないでね!」

「フンッ、元から期待なんてしてねェ」



このツンデレヤンキーめ!
とりあえず、モンブランの作り方は後で調べるとして…

今は、試合じゃ!

と思ったら不意に誰かが隣に座った。もちろん、仁は今も足を投げ出して隣に座っているので仁ではない。

となると、誰だ?
と思いながら、ゆっくりとコートから隣に目線を移そうとしたら、何故か仁に頭を掴まれた。



「チッ…なんの用だ、千石」

「いやぁ〜流石にずっと見てるだけなのもどうかと思ってね。それに…きちんと璃亜ちゃん謝りたくてね」

「…えーと?とりあえず、なんで仁はあたしの頭を掴んでる訳?」

「あぁ?お前、千石の事避けてただろォが。こいつの事、苦手なんじゃねェのかよ」

「ちょ!そう言うのは本人の前で言っちゃダメだから!いや、影でもよくないけど!」



いや、確かに千石くんは苦手でしたけど!てか、なんで仁がそれを知ってるんだよ!あたし、誰にも言ってないぞ!

とりあえず、隣にいるのが千石くんだという事は理解した。てか、おい…2年サボり過ぎだろ!普通は、年下に試合を見て勉強しろ!みたいな感じになるんじゃないのか!

いや、仁は…まぁ、うん…しょうがないけど。



「アハハッ、元気そうでよかったよ。でも、やっぱり…ごめんね。怪我は大丈夫なの?」

「いや、もう…謝られ飽きたんだけど。もう気にしてないって言ってんのに…面倒臭いなぁ…」

「そう言わないでよ。それに普通は、気にするに決まってるよ?あんな酷い事したんだし」

「…おい、千石。あんまりしつけぇとキレるぜ、こいつ」

「ちょっと!跡部くんといい、誤解を招く言い方やめてくんねぇかな!?」

「フンッ、こんだけ元気がありゃあ、別にテメェが気にする必要ねェだろ」



ちょ、やっぱり仁はツンデレヤンキー!まさかのフォローである!しかも千石くんまでちょっと驚いてんじゃねぇか!

そしてそんな仁にそうだねと笑う千石にちょっと安心した。

やっぱりこの2人ってなんだかんだ仲良いんだなぁ。練習中、なにかと言い合いしてたけど。

とか思いつつ、結局3人で試合を見ていた。


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