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そしてそのあと、何故か千歳くんとジブリの話で盛り上がった。いやぁ、トトロいいよね!あれは、夢がある!

てか、千歳くんがトトロっぽいっていう!でかさ的な意味で!



「千歳ー!どこにおるんやー?」

「あれ、千歳くん呼ばれてない?」

「ん、ある白石ばい」

「あ、おったおった!急にいなくなったと思たらこんなとこっ…璃亜ちゃん…?なんで千歳と…」

「え?ジブリの話で盛り上がってました!」



なにやら、千歳くんを探していた白石くんが登場。しかし、あたしの顔を見るなり顔が青くなっていく。

あたしは、お化けか。

とりあえず、あたしのジブリで盛り上がっていたと言う言葉にうんうんと満足そうに頷いている千歳くん。

が、その千歳くんの頭をスパーンッと白石くんが引っ叩く。



「え、ちょ、えぇっ!?」

「千歳、なにしとるん?俺等が璃亜ちゃんになにしたか忘れたんか?」

「そぎゃんこつ言われても…璃亜は許してくれたばい」

「そういう問題ちゃうやろ!謝っても…ぐふっ!?」

「そういう問題じゃ!気にし過ぎだから!もう面倒臭いな!あたしは、別に怒ってないし!気にもしてない!オッケー?」

「お、おっけぃ…ちゃう」



とりあえず、白石くんの横腹を軽くチョップしたら結構痛かったらしくなんか声震えてる。

ごめん、そんな強くやったつもりなかったんだけど。むしろ、あたしが謝る側である。

そして横腹を押さえながら膝を付いてる白石に近付くと何故か、千歳くんに後ろからホールドされた。



「璃亜はこみぃんちょして、むぞらしか」

「ごめん!ちょっとなんて言ってるかわからない上になんでホールド!?」

「ち、千歳!何しとるんや!璃亜ちゃんの事離し!」

「璃亜は、ほんにむぞらしか〜」

「む、むぞ…マゾらしい!?あたし、マゾじゃないよ!?」

「璃亜ちゃん、ちゃう!そうやない!」



なんかよくわからないけど、最終的にそのまま千歳くんに高い高いされた。そしてそのまま凄い楽しそうにグルグルされた。

とりあえず、高くてすげぇこえーし。なんだこれ、新しいアトラクションか。

暫くして、白石くんが千歳くんの背中を引っ叩いてやっと降ろされた。



「千歳!女の子になんて事するんや!それに璃亜ちゃんは、怪我しとるんやで!」

「あ、忘れてたばい。璃亜…肩は大丈夫と?」

「え、大丈夫大丈夫!てか、むぞ…むぞらしい?ってなに?」

「ん〜、秘密ばい」

「ちょ、なにそれ気になる!!てか、白石くん大丈夫だから!そんな必死に肩擦らなくて大丈夫だから!」



そして何故か、謝るなって言ってんのに頭を下げた白石くんの頭を引っ叩いたのであった。





(部長、千歳先輩を探しに行ったと思たらなにコントしとるんですか)
(ちゃ、ちゃうねん!千歳が!)
(白石が騒いどるだけばい)
(あー!ねぇちゃんおる!)
(なんや、普通に璃亜と話しとるやんけ!)
(おぉ、金ちゃん!で、それどういう事?)
(なんや璃亜さんに悪うて話し掛けられんとか言うて、ずっとウジウジしとったんスよ)
(ざ、財前!シッー!お口チャックや!)

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