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そして適当に席に座ろうとしたら、仁王に腕を引かれていつもの立海のテーブルへ連れて行かれる。
いや、まぁ…なんとなくわかってたけどね。
「やっと来たのかよい。ほら、さっさと食えよ」
「ブンちゃん、まだ不機嫌なんか。ジャンケンに負けただけじゃろーが」
「うっせ。つーか、全部璃亜がわりぃ!後で覚えてろい」
「いや、意味わかんないから。なに勝手にあたしを巻き込んでんだ!」
「今回は、璃亜が悪いわね。全く…本当になにもわかってないわね…」
「うむ。楠木は、もう少し自覚を持つべきだ」
そして何故か不機嫌なブン太と呆れたと言わんばかりの顔をしている早苗と柳くん。
まぁ、でも気にしなくていいや。面倒臭いし!それにお腹空いたしね!仕方ないね!
暫くして、幸村くんが戻って来たけど何故かにこやかな笑顔で頬を撫でられた。
なんか怖かった。
そしてリョーマくんは、無事なんだろうか。
―――
――――
―――――
とりあえず、無事にご飯を食べました。そしてコート近くの芝生で食休みなう!
ちなみに立海メンバーからは、逃げて来たのであった。だって、うるさいんだもん。
そしてゴロンと芝生に寝転んでいると不意に足音が聞こえて、ゆっくりと目を開ける。
「…隣よかと?」
「え、うん。別にいいけど」
「……………」
「……………」
え、なにこの空気!?
え、千歳くん…だよね?
なんだろ…ただ、食休みにここに来ただけなのかな。
…なら、別に話す必要ないか。
そしてまた目を瞑ろうとしたら、不意に左肩を撫でられてバッと起き上がる。
ちなみにビックリしただけで痛いとか嫌だとかじゃない。
「…まだ痛か?」
「え、そりゃあまぁ…」
「……俺、謝ろっ」
「あ、謝らなくていいから!食堂で謝られたし。てか、みんな気にし過ぎだから」
「…あぎゃんこつして怒ってなかと?」
「ハハッ、怒ってないよ。てか、別に千歳くんはなにもしてないでしょ?」
て言うか、なんか今日は色んな人に謝られるな。いや、まぁ…なんとなくわかってたけどさ。
でも本当にもう気にしてないんだよなぁ。それに四天宝寺の人達は、直接あたしになんかした訳じゃないし。
まぁ、バリバリ殴り掛かって来た海堂くんの事すら気にしてないからね!あたし!
だから四天宝寺とか正直、謝らなくていいレベル!むしろ、ひーちゃんと謙也と金ちゃんに謝れって話だ。
「…謙也の言う通りばい」
「ん、謙也?」
「なんでもなかよ。名前、呼んでもよかと?」
「え、今更!?別に好きに呼んでくれていいよ」
「んなら、璃亜?」
「アハハッ、それでいいよ」
軽く頭を傾げる千歳くんに笑ってしまう。こんなでかい図体してんのになんか、ゆっるいなぁ〜。
後、ちょっと訛りがわからない!ニュアンスでなんとなくわかるけど…ちょっと自信ない!
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