今からまた強くなれ! (1/4)
そしてそのまま朝食は、氷帝のみんなと食べました。しかし、なんで部屋にいなかったんだとか、なんで氷帝といるんだとかブン太と赤也が騒ぎ出してマジうるさい。
そして、それに油を注ぐ様に俺様の部屋で寝てたからだ!とか言い出した跡部くんをあたしは絶対に許さない。
しかもあたしもさっき知ったんだけど、同じベッドで寝てたらしい。もうね、マジで寝落ちした自分をぶん殴りたい!
でもそれ以上に、その事をみんなの前で言っちゃう跡部くんをぶん殴りたい!
そして結局、あたしは寝てたから知らない!の一点張りで逃げる様に部屋に戻った。
いや、事実マジで寝てたから知らなかったし。
そんで時間になって、試合観戦をしに来たんだけど、今日もなかなかハードな試合内容である。
合同合宿練習試合2日目
第1試合
A 立海VS四天宝寺
B 青学VS比嘉
C 不動峰VS緑山
D 六角VS山吹
審判 氷帝
昨日はAとBだったし、今日はBとCにしようかな。それで明日は、CとDみたいな感じにしようかな。
そんな事を考えながらコートを眺めていると不意に肩を叩かれて振り向くと何故かあたしに頭を下げてる2人が目に入った。
「はい?え、なに?」
「…すまなかった」
「…すんませんでした」
「いやいや、なにが!?」
えと、とりあえずこの2人が青学なのはわかるけど名前わからんし!
例の事件で色々やらかしてくれたバンダナくんとツンツンくんです。
てか、そんな事より試合あるんだから早くコートに戻りなさいよ!こんなところでなにやってんだ!
「…俺は、あんたに謝っても謝りきれない事をした。許して貰おうとは思ってねぇ…だが」
「はい、ストップ!長い上に面倒臭い!それにあたし避けたし?殴られてないし、悪口とか気にしてないから」
「そ、そういう問題じゃねぇ…!」
「…そうッスよ!俺も自分が許せなくって」
「ハァ…君達、名前は?」
「海堂薫」
「桃城武ッス」
海堂くんと桃城くんね。
確か、赤也と同じで1年生だったよね?青学の事は、柳くんからからある程度の事を聞いてたからね。まぁ、名前は覚えてなかったけど学年はなんとなく覚えてただけなんだけど。
とりあえず、後10分くらいで試合始まるし。こんなところで油売ってる場合じゃないだろうに。
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