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いつもの様にブンちゃん達とお昼を済ませて廊下を歩いていると前方からなにか焦った様子で周りをキョロキョロと見渡しながら走っている羽川が目に入った。



「あっ…ねぇ、璃亜を見なかった?トイレに行くって言ったきり帰ってこなくて…」

「璃亜?見てないぜぃ?」

「…そう。まだお昼の途中だったんだけど…余りにも遅いから」

「え、昼飯まだ食べ終わってないんスか?」

「えぇ、私はもう済ませたのだけど…。璃亜は、まだ食べ終わってないのよ」



本当に何処に行ったんだろう。と心配そうな顔をして辺りを見渡す羽川にブンちゃんと赤也が携帯は?と聞いているが首を振る羽川にうーんと唸っている。

なーんとなく、心当たりがあるんじゃがのぅ。

ふぅ…とため息を吐きながら唸ってる3人を通り過ぎて行くと柳生が黙って付いてくる。



「なんじゃ、柳生」

「恐らく、私と同じ事を考えていると思いまして」

「はぁ…さすがじゃな。仕方ないぜよ、ブンちゃん達にも説明してやりんしゃい」

「しかし、羽川さんもいますよ?」

「あやつは、参謀と仲が良いからそのくらいの事は知っとるじゃろ」



柳生がブンちゃん達に説明している間に窓からいないとわかっていながらも楠木の姿を探す。

まぁ、こうなる事は当たり前なんじゃがの。

そして説明をし終わったのか危機迫った顔をしたブンちゃん達が早く早くと急かすように何処だよ?!と言った顔で俺を見つめる。



「東校舎、2階通路の下。つまり科学室の裏じゃ。」

「なんで、んなところにいるんだよぃ?」

「私と仁王くんは、一度そこでファンクラブと名乗る方々達が揉め事をしているのを目撃した事がありましてね」

「まぁ、楠木がいるかは保証せんが、奴等に呼び出されたんじゃったらそこの可能性が高いぜよ」

「なら早く行かなきゃヤバいじゃないッスか!」



そう言うと、ブンちゃんと赤也は廊下を走って行ってしまう。本当に最後まで話を聞かん奴等じゃ。

最後に羽川に柳も呼んでおくと言うとコクりと頷き、ブンちゃんと赤也を追い掛ける様に廊下を走って行った。

ちなみにジャッカルは、真田と幸村に一応報告してくると急いで教室に向かった。そんで柳生は、柳を呼びに行くと足早にその場を去った。


さーて、俺も行くかのぅ。
まぁ、あの楠木が簡単にあのキチガイ集団に従うとは思えんが。


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