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そしてここに不二がいる事に不満を覚えつつ、幸村の話に耳を傾けた。

幸村の話を聞き終えた後は、参謀と羽川が明日の事を話始める。

どうやら、明日は合同合宿初の練習試合大会をするらしい。いや、それは建前で月城の化けの皮を剥がすのが本来の目的じゃ。



「既に跡部達には、話してあるから知らないのは璃亜だけなんだよね」

「さっきから返事が来ないから寝てるんだと思うけど。璃亜には、後で私から話しておくから」

「…璃亜先輩、ホントに大丈夫なんスか?話せないと余計に心配になるッス」

「…正直、あいつの相手すんの疲れたしなぁ。早く璃亜と話したいぜい」



赤也とブンちゃんは、相変わらずじゃな。月城のトリップ効果とやらに掛かったかと思っとったが要らん心配じゃったな。

とりあえず、不二の話も聞いたが…月城が転校して来た日に不二は体調不良で学校を休んでいたらしい。

そのお陰なのか不二は、月城のトリップ効果に掛からなかったらしい。

それで手塚達がおかしいのに気付いていたが、自分以外の部員が月城にうつつを抜かしているのが狂気的で指摘出来なかったらしい。

まぁ、確かにあの執着のし方は異常じゃしな。不二が自分がおかしくなったのかと思うのも無理はないぜよ。



「月城さんは、学校でもやりたい放題でね…。気に入らない子がいるとある事ない事噂を流して追い詰めて不登校にさせていたよ。だから、迂闊に委員会とかでも女の子と関わる事が出来なかったよ」

「おー怖い怖い。女って生き物はホントに汚いのぉ」

「璃亜先輩は、別ッスけどね!」

「当たり前だろい。璃亜は、なんつーかバカだしな」

「ふふっ、確かに彼女は真っ直ぐな子だね。あんだけ酷い事をされたのに海堂と桃を手当てしたくらいだし」



え、なにそれ!?と言わんばかりのブンちゃんと赤也に不二が柔らかな笑みを浮かべながら、その時の事を話した。

そしてその話が終わるなり、幸村と参謀は笑い出すし。真田、柳生、ジャッカルは呆れた顔しつつ嬉しそうに笑っていた。

羽川に関しては、もう慣れてると言わんばかりの顔をして溜め息を吐いとった。



「…璃亜先輩ってホントお人好しッスよね。むしろ、超が付く程のバカッスね」

「まぁ、璃亜らしいだろい。つーか、青学の連中は目覚ましたらマジで覚悟しろい」

「ふふっ、お手柔らかに頼むよ」



とりあえず、璃亜はなんだかんだでいつも通りだったみたいでよかったナリ。


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