×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -

(2/4)


―――
――――
―――――

*****

はぁ、実に面倒臭いぜよ。

なんでこんなヤツに優しくせんとならんのじゃ。しかも、口を開けば璃亜の悪口ばっかりぜよ。


その結果、柳生とジャッカルは既にダウンしとる。あの2人には、なかなか荷が重かったみたいナリ。

柳生は、結構頑張っとったが…さすがに璃亜の悪口ばっかり聞いとって気が滅入ったみたいじゃ。

ブンちゃんと赤也は、逆に璃亜に言われた通りに頑張っとる。特にブンちゃんは、本当にこやつに気があるんじゃないかと思うくらいじゃ。


それでたまたま廊下を歩いとったら月城に捕まって、また悲劇のヒロインを演じ始めてうんざりぜよ。

じゃが、ここで突き放す訳にもいかず…思ってもない言葉をツラツラと並べる。

そして無駄に密着してくる月城に嫌々応えていると誰かが横を通り過ぎた。


後ろ姿だけでわかる、あれは璃亜じゃ。あの態度からして会話を聞いてたみたいじゃな。

よく考えたらこやつ、急に話始めたしの。わざと璃亜に聞こえる様にしとったんか、こやつ。



「い、今の…楠木さんだよね?凄い睨まれた…怖い」

「なにかあったら困るしの…部屋まで送るぜよ。この後、ちょっと用事あるんじゃ」

「そ、そうなの?用事ってなに?」

「…テニスの事で柳生とちょっとの。なにかあれば連絡しんしゃい」



とりあえず、俺も部屋に戻りたい。1日中こやつに張り付かれてて疲れたナリ。

相変わらず、腕に絡み付いている月城を部屋まで送って足早に自分の部屋に向かった。

その途中、携帯を確認するとメールが3通届いてた。1通は、幸村で話があるからメールを見たら連絡しろとの事。

そして残りの2通は、まさかの璃亜からじゃった。今どこにいんの?という淡泊なものと先程来たばっかりの羽川と間違えたというメール。

…………。

2通目は、時間的にさっきの場面を見てから送って来た気がするんじゃが…。とりあえず、幸村に連絡するかの。



暫くして幸村から部屋に来てくれとメールが入り、璃亜が気になったがとりあえず幸村の部屋へと向かった。


そして幸村の部屋に着くと璃亜以外の立海メンバーと不二がいた。


prev|next

[戻る]