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そして今は、午後の分のドリンクとタオルを準備してます。ちなみに比嘉の分は、既に置いてきたから青学の分である。

ちなみに午前に準備したドリンクに手を付けたのは、リョーマくんだけでした。

いや、別に飲みたくなきゃ飲まなくてもいいんだけど。こまめに水分補給は、しろよと言ってやりたい。

まぁ、あたしが作ったのを飲むのが嫌なのはわかるけどさ。意地張って熱中症とかにならないか少し心配だったり。


そんな事を思いながらドリンクを作っていると、不意に足音が聞こえてバッと後ろを振り返る。

また月城さんが来て、変ないちゃもん付けられたら堪ったもんじゃないし。

しかし、振り向いた先にいたのは月城さんじゃなく、帽子を深く被ったリョーマくんだった。


「え、リョーマくん?」

「…ウィッス」

「どうしたの?練習は?」

「トイレって言って抜けて来たッス。璃亜さんに聞きたい事があったんで」

「そう。それで?」

「竜崎と小坂田から聞いたんスけど、無理しない方がいいんじゃない?確かに先輩達が変なのはわかるけど、璃亜さんがそんな事する必要ないじゃん」



リョーマくんは、あたしを心配してくれてるんだろう…それは、素直に嬉しい。

でもだからって青学をこのまま放って置く訳にもいかない。だって、リョーマくん口には出さないけど青学の先輩達を見てる時悲しそうな顔してたし。

正直、四天宝寺のみんなを正気に戻せればいいとか思ってたけど…やっぱり青学の人達も正気に戻してあげたい。

幸村くん達に聞いた話だと青学は、凄いテニス上手かったみたいだし。それが月城さんのせいでドンドン弱くなっていってるとか許せないって言うか、可哀想だし。

自分の意思じゃないにしろ好きなテニスをまともに出来ないなんて、辛過ぎる。



「ありがとう。でも大丈夫だよ。ちゃんとリョーマくんの先輩も元に戻してあげるから」

「でも、あんたがまた危ない目に遭うじゃん。そこまでする理由ないでしょ」

「まぁね。青学の人達とは殆ど関わりないし?むしろ、お互いに印象最悪だからね。でもさ、あたし青学の本当のテニス見てみたいんだよね」

「……………」

「関東大会で戦ったけどなんかこれじゃない感凄くてさ。幸村くんや真田くん達も不完全燃焼で見ててつまらなかったんだよ」



まぁ、正気に戻ってすぐに前の青学に戻るかは知らないし、わからないけどね。

それでもやれる事は、する。


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