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とりあえず、この1年ズは天龍寺さんと月城さんが嫌いらしい。ちなみに謙也くんは、はっきりと嫌いとは言わないが苦手な様子だ。



「てか、すっげぇー今更なんだけどさ?なんで謙也くんは、未だにあたしを名字呼び?」

「え、アカンかった?」

「いや、財前くんなんて最初あんたとかそいつとか言ってたくせに普通に名前呼びしてるのになんで謙也くんはずっと名字なのかなーって」

「そんなん、謙也さんがヘタレやからに決まっとりますわ。少しは察して下さいよ」

「へ、ヘヘヘヘタレちゃうわ!」

「いや、別に名字でもいいんだけどさ。ちょっと気になっただけだし」



て言うか、普通に考えたら財前くんがおかしいだけだからね。いや、別に名前でもいいけどさ…もう慣れたし。

何故か顔を真っ赤にさせながら必死にヘタレじゃない発言をしている謙也くんだが、それを無視して善哉を咀嚼している財前くんである。

てか、財前くん善哉好きなのかよ。なんか紛らわしいわ!



「じゃ、じゃあ璃亜さんって呼んでもええかな?」

「え、あぁ…別にいいけど。無理に呼ばなくていいよ?てか、呼ぶなら呼び捨てでいいし」

「ほ、ほな…璃亜って呼ばせてもらうで?せやから、俺も呼び捨てで構わへんで!」

「ん、オッケー。謙也くん呼びに慣れちゃったからちょっと違和感あるけど頑張るわ」

「ほな、自分も呼び捨てでええですよ」

「え、あれ?財前くんの名前ってなんだっけ?」

「…ホンマ腹立つ人ッスわー。光ですよ、忘れるとかないッスわー」



おー、財前光ね。
オケ、覚えた。

よし、わかちゃんと同じようになんか可愛らしいあだ名を考えてやろうかな。呼び捨てって言われたが、そこは無視しよう!
よし、決めたぜ!

てか、謙也くっ…謙也はなんでそんなに顔を真っ赤にさせてるんだ。名前呼びだけで照れてるとかピュアか!中学生か!



「よし!ひーちゃんでドヤァ?」

「…なにがドヤァなんですか?ちゅーか、普通に呼ぶ気ないんスか」

「おう!ないよ!わかちゃんとひーちゃん!くそ生意気な1年生コンビの完成!」

「「張っ倒しますよ」」

「息ピッタリじゃねぇか!」



結局、嫌な顔をしながらもひーちゃんで決定しました!と言うか、もう勝手にして下さいって呆れた顔で言われただけだけどな。

そしてなんだかんだで一休みを済ませたあたし達は、早めに合宿所へと帰った。





(合宿所戻ったらどないするんです?)
(だから休むって言ってんだろー)
(俺は、少し打つ予定だけどな)
(うわぁ、わかちゃん頑張るねー)
(ほな、俺も打ってもええ?)
(ん、あぁ別に構わないぜ)
(生意気コンビ仲良いな、おい)
(謙也さんもどうっスか?)
(無視すんのやめーや!)
(お、おう。ほな、参加するわ)
(璃亜さんも来たかったら来てもいいんですよ?)
(いや、だから休むってば)
(チッ…わかりましたよ)
(今舌打ちした!?舌打ちしたよね!?)
(…いや?してませんよ)

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