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そんなこんなでルームウェアを買って、靴は最後にしようってなって適当にお店を回っている。
そしてピアス売り場で脚を止める。ちなみに今まで言ってなかったけど、あたしピアスしてる上に拡張してるからね。
まぁ、普段は髪下ろしてるから見えないんだけど。ちなみに財前くんにDQNっぽいって言われた原因でもある。
「ちゅーか、璃亜さん拡張し過ぎちゃいます?マサイ族かなんか目指しとるんですか」
「ねぇよ!なんて言うか、中学の時にバンドやってた友達の影響で〜みたいな?そんで拡張にハマって今に至る」
「拡張にハマるて…可愛さの欠片もないッスわ。てか、璃亜さんMなんちゃいます?」
「それ友達にも言われたー。なんて言うか、痛いのに慣れるのが早いんだよね〜だからってMじゃないけど」
「ふーん、まぁええッスわ。あ、このピアスええなぁ〜謙也さん買うて下さい」
「なんで俺やねん!自分で買えや!」
とか下らない事を話ながら店内を見て回ってたんだけど。ちなみにピアスを見ていた財前くんと謙也くんは置いてきた。
わかちゃんが珍しく何かを熱心に見ていて、ひょっこりと後ろから覗き込む。
……ん?ミサンガ?
どうやら、わかちゃんが熱心に見ていてのはミサンガの様で色とりどりのミサンガを熱心に見ている。
「わかちゃん、ミサンガ欲しいん?」
「え、あぁ…いえ別に」
「んー?このミサンガ見てたよね?なるほどなるほど…」
「…な、なんですか」
「あたしが作ってあげよっか?」
「…は?」
「中学の時に無駄に流行らなかった?それでよく作ってたからさ、結構複雑なのも作れるんだけど。どうする?正直、作れる側からするとこの値段だと高く思えるし」
もちろん、わかちゃんのご要望通りに出来るかはわからない。だけど、値段的に安上がりだし。あたしもちょっと久し振りに作りたくなって来たからいいかなーって。
まぁ、わかちゃんがこのミサンガがいいって言うなら別に無理に言うつもりはない。てか、よく考えたらわかちゃん氷帝じゃん。ボンボンじゃん!こんな値段で高いとかないわー!とか思われそうじゃん!
そんな事を考えているとわかちゃんがミサンガを指差す。
「これよりいいの作って下さいよ」
「ぶはっ、おっけー!任せて!よし、なら刺繍糸買わなきゃねー」
「色とかは璃亜さんに任せますよ」
「おけーい!任せろい!」
「DQNっぽいのは嫌ですよ?」
「そんなん作らねぇよ!DQNから離れろや!」
とまぁ、結局はあたしが作ったのでいいみたいでなら次は、刺繍糸買いに行きましょうって何故かウキウキなわかちゃんに吹き出しそうになりつつ、未だにピアス売り場でギャーギャー騒いでいる2人を呼んで次の店へと向かった。
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