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そして何故かこのメンバーでトランプをやっている訳だが。
謙也くん弱っ!
「ダァッーー!アカン!全然勝てん!」
「いや、だって謙也くんすぐに顔に出るし」
「て言うか、璃亜さん七並べ強いんだね。見た目バカそうなのに」
「こら、羽生ゥー!てか、謙也くんはクソ弱いけどお前等なんでそんな強い訳!?なに、1年生怖い!」
「ちょ、クソ弱いとか言うなや!お前等が強過ぎるだけや!」
とりあえず、この1年生共は口が悪い・生意気・性格難・ツンデレとまさかの四点盛りのメンバーですよ!
いや、可愛いけどね!?
もう少しあたしや謙也くんを先輩として見ようや!特に財前くんとわかちゃん!お前等、かなり酷いからな!?
「…あ、そう言えば璃亜さんって体弱いの?今更だけど…明日、練習付き合って貰って具合悪くなったりしたら…嫌なんだけど」
「確かに、俺等と練習した時も顔色ヤバかったし。跡部とか言う奴と試合した後もぶっ倒れたよね」
「なんか顔に似合わなさ過ぎッスわ」
「おう!財前くんは、ちょっと黙ろうぜ!」
「しかもさー、なんか跡部って人とか立海の人達はそれが普通って言うかさー。なんか知ってる風だっただよね」
やべぇ…羽生の洞察眼パネェ。
確かに、あの態度はあからさま過ぎるよなぁ。特に立海メンバーは、体調悪いか?大丈夫か?って毎回聞いてきてたし。
やっすーと羽生は、あたしを送った時に立海メンバーがあたしを心配してるのも目の当たりにしてるしなぁ。
極め付けは、跡部くんとの試合だよなぁ。あれは、不味かったよなぁ…なんかすげぇギャラリーいたらしいし。
とりあえず、病気の事を知っているわかちゃんに助けを求めるがフルフルと首を振られる。つまり、自分で決めろと…。
う、うーん…。
確かに、仲良くはなったけど…やっぱり話すのはなぁ。気を使われたりしたら嫌だしなぁ。でもなぁ〜なんか変に心配されるのも嫌なんだよね。
「よーし!わかった。わかちゃんが説明してくれ!あたしから説明するのはちょっとアレだし」
「言語力的な意味でですね、わかります」
「マジわかちゃんなんなの!?」
「嘘ですよ。でも本当に良いんですか?立海の人達の許可もなしですけど」
「いや、あたしの事だし?別に許可は要らんだろ。まぁ、説明よろしくーっ!その間にあたしは、ちょっと飲み物持ってくるわ!」
とりあえず、逃げるぜ!
だってあたしがいたらわかちゃんも説明しにくいだろうし。なにより、あたしがなんか居づらい!
という事で、わかちゃんがなにか言いたそうな顔をしてたが無視して部屋を出た。
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