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そんなこんなでわかちゃんと廊下でそんな事を話していると後ろから騒がしい声が聞こえて来て振り向くとそこには、謙也くんと財前くんが何やら言い合いをしながらこちらに向かって歩いて来ている。

そしてそんなあたしに謙也くんが気付いたのか凄い勢いで謙也くんが走って来た。



「おぉ、楠木さん!と氷帝の日吉やったな!いきなりやけど、2人は明日予定あるん?」

「え、うん。今、わかちゃんと明日出掛けようって約束したところだけど」

「ホンマッ!?なぁ、俺等も一緒に行ってもええ?なんちゅーか、他の連中と意見が合わなくてなぁ…」

「なに言うてるんですか。あれは、先輩達がおかしいだけッスわ。ちゅーか、この人も立海のマネージャーやないですか」



急にこっちに来たかと思ったら、唐突にそんな事を言い出す謙也くんにちょっと戸惑う。

しかもなんかわからないけど謙也くんを追って来た財前くんには、睨まれるし。

それに対して謙也くんがなにやら必死に財前くんに訴えているがまるで聞く耳持たずと言った様子である。



「とりあえず、なにがあったんですか?全く状況がわからないんですけど」

「なにがあったもないっちゅーねん。お前んとこのマネージャーがウチに居座ってて迷惑やねん」

「財前!もっと他に言い方っちゅーもんがあるやろ!」

「事実ッスわ。明日、ホンマやったらみんなで東京巡りしよう言うてたのに急にあのマネージャーも参加する事になっとるし」

「せやから、東京巡りすんのはかわらんやん!財前は、なにがそんなに嫌やねん!?」

「…言うてええんですね?」

「え、いや…ちょま」

「あの猫撫声、上目使い、濃いメイク、匂いのキツい香水、必要以上のボディタッチ…それと」

「…わ、悪かった!俺が悪かったから!な?落ち着けて財前!」



とりあえず、落ち着くのは謙也くんの方だと突っ込みたい。て言うか、財前くんパネェ。マジで辛辣とかのレベルじゃねぇ。

て言うか、アレか。
財前くんは、四天宝寺のみんなと一緒に東京巡りをしたかったのに天龍寺さんが参加する事になって嫌だ!って感じか。

まぁ…前の練習の様子からすると他のみんなは天龍寺さんだ!ひゃっはー!みたいになってるんだろう。



「…日吉、悪く思わんといてな?財前も悪気があった訳や…」

「悪気もなにも事実やないですか」

「ざ、財前ーっ!!」

「フンッ、お前わかってるな。それと忍足さん、俺はアレをマネージャーと認識してませんし気にしてないので構いませんよ」

「な、なんやて!?」

「へぇ、氷帝にもまともな奴おったんか。あんなんマネージャーやなくてうるさい邪魔者や」

「フンッ、激しく同意する」



ちょ…あ、あれ?
なんかわかちゃんと財前くんがニヤリと笑うと何故か握手をし始める。

わかちゃんそんなキャラじゃなくね?てか、あたしと謙也くんポカーンなんだけど。





(それで明日は、どうするんだ?)
(そこのマネージャーもおるんやろ?)
(フッ、安心していい。璃亜さんの女子力は低い。故にベタベタ可愛いアピールなど皆無だ)
(おい、わかちゃん怒るぞ)
(まぁ、そんな気はしとったけどな)
(おい、お前等マジで殴るぞ!?)
(謙也さん、明日こいつ等と行きましょ)
(お、おう?俺は、別に構わんけど…)
(しまいには、無視か!?)
(璃亜さんうるさいです)
(はよーその髪の毛直したらどうです?)
(やだ、こいつ等すげぇぶっ飛ばしたい…)
(楠木さん!お、落ち着き!)

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