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とりあえず、髪の毛を乾かしてないのは謝るから頭を鷲掴みすんのやめてくんねぇかなぁ!とか思ってたらわかちゃんがハンドタオルを頭に被せて来た。
「機嫌?悪いに決まってるじゃないですか。そんなのほほんとしてる璃亜さん見てたらイライラしますよ」
「え、ちょ…あたしなんかしたっけ?」
「危機感が無さすぎなんですよ。無事だったからいいものを…崖から突き落とされたんですよ?しかも極力、1人にならない様にって言われてるはずなのにフラフラ1人でいるし」
「え、あぁ〜…ごめん。でもさ、天龍寺さんって氷帝のマネージャーじゃん?わかちゃんは、天龍寺さんがそんな事する訳ない!とかないの?」
「はい?ある訳ないじゃないですか。それに俺は、あれをマネージャーだなんて思った事は1度もないですし」
やべぇ、今日のわかちゃんマジで辛辣。むしろ、璃亜さんが嘘付くけばなんとなくわかりますし?なんて言われたよ。しかも笑顔で。
あれ?わかちゃんも実は、魔王属性なの?やだ、怖い。
だっていつもあんまり笑わないわかちゃんが無駄にいい笑顔なんだよ?怖くね?
「じゃあ聞きますけど、璃亜さんがそんな嘘を付く必要がありますか?と言うか、気に入らない奴がいたら璃亜さんなら構わないでしょ」
「いや…まぁ、そりゃあそうだけど。てか、わかちゃん痛い痛いっ!」
「それで?まさかとは、思いますが明日は立海の方達と出掛けるんですよね?」
「いや?明日は適当に1人で出掛けっ…いたたたたっ!?わかちゃん!禿げる禿げる!」
「…だからなんで1人なんですか?本当に貴女はバカですね、いい加減に怒りますよ」
いやいや、既に怒ってるでしょ!マジで痛い痛いっ!て言うか、そこまで心配する必要ないと思うんだよね!
確かに、極力1人で行動するなとは言われたけどさ。もし、天龍寺さんにまた呼ばれたらそう簡単に付いて行かないし、ちゃんと連絡するしさ。
とりあえず、わしゃわしゃとあたしの髪の毛を強めに拭いているわかちゃんの脇腹を擽るとさすがに手を離してくれた。
「はぁっ…もうわかりましたよ。璃亜さんのバカは今に始まった事じゃないですし。明日は、俺が付いて行きます」
「えっ!?いやいやいや、わかちゃんなんか予定あるんじゃないの?」
「別にないから言ってるんですよ。なんです?嫌なんですか」
「んな訳ないじゃん」
「ならいいじゃないですか。明日、部屋に迎え行くんで勝手に行かないで下さいよ」
という訳で、明日はわかちゃんと一緒に出掛ける事になりました。まぁ、わかちゃんなら東京慣れしてるし安心かなぁ。
て言うか、氷帝のメンバーと遊ばなくていいのか。
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