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そしてなんだかんだであたしが余り物を貰いました!ちょたくんが先に選んで下さいって譲らなかったけど、先輩命令や!と言ったら渋々選びました。
ちょたくんいい子過ぎ!
「あ、これ美味しい。璃亜も少し食べるかい?」
「萩ちゃーん!食べる!」
「ふふ、ほらあーん」
「むむっ!やだ、メッチャ美味しい!あ、あたしのも食べる?ほら」
「いいのかい?じゃあ貰おうかな」
「あ、滝だけズルいCー!」
「ん?じゃあジローちゃんにもあげるよ!」
そしてなんだかんだでみんなとちょっとずつ分け合って食べてる訳だけど。
やっぱり、1つのケーキを食べるより何種類のケーキをちょっとずつ食べる方がなんか得した気分になるよね。
それにしても本当に凄いよねぇ。いくら、跡部くんが主催したからって全部負担してくれるって普通じゃ出来ないよね。
いや、跡部くんが普通じゃないのは今に始まった事じゃないんだけどさ。
「…なぁ、お嬢ちゃん?」
「ヒ、ヒィッ!?」
「ぐえっ!な、なにすんだよ!璃亜!」
「いやいやいやいや!いきなり、背後から耳元で囁かれたら誰だってこうなるわ!」
「いや、わかるけどよ!危うく口からケーキ出るところだっただろーが!」
モグモグとケーキを食べながら跡部くんの事を考えていたら忍足に背後から耳元で囁かれて隣で幸せそうにケーキを頬張っていたがっくんに飛び付いてしまった。
いや、だって普通にキモい。
て言うか、普通に話し掛けろよ!
とりあえず、がっくんにごめんごめんと謝ってから、嫌々後ろを向けば案の定、忍足が居ました。
「なんの用じゃ、ボケェ。てか、キモいから普通に話し掛けろや」
「キモいとか心折れるわぁ…。ただ、このあと暇なんか聞きに来ただけなんに」
「知りませーん。てか、このあとって?夜ってこと?」
「せやで。跡部がお嬢ちゃんと全然話せへんって機嫌が悪いねん。せやから、時間あるならちょっと話さへん?」
「跡部くんは、構ってちゃんか!いや、まぁ…お風呂とか入って暇なら別にいいよ」
「ほな、暇になったら跡部の部屋に来てな?ほな、無理なら無理でちゃんと連絡してな?」
「はいはい、わかったわかったー」
なんだかよくわからないけど、お風呂済ませたら跡部くんの部屋に行けばいいんでしょ?
なんかジローちゃん達も来るみたいだし、なら全然いいかなーとか思いながら残りのケーキを食べた。
(もしなら、ジローの部屋に来いよ!)
(んー?なんで?)
(いや、こいつ寝てるだろうし)
(寝かせといてあげなよ)
(やだCー!起こしに来て!)
(ん、ジローちゃんが言うなら行くよ)
(本当に芥川さんに甘いですね)
(ふふ、まぁ慈郎だからね)
(いや、わかちゃんにも甘いよ!)
(いいなぁ…ズルい)
(やだ、ちょたくん可愛い)
(か、可愛くないです!)
(ふひひ、よしよし!)
(璃亜、変態みてぇー)
(がっくんうるさい!)
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