瞬間移動は難しい (1/4)


やぁ、璃亜だよー。
朝起きたら、隣に仁王がいてなんだか凄い疲れたよ。

ちなみに仁王は、あたしより早く起きてたらしくあたしの寝顔の写メを撮ったとかで朝食の時、赤也達と騒いでた。

ちなみにあたしを起こしに行った時に撮ったとか普通に嘘付いてた。いや、一緒に寝たからとか言われたら困るからいいけどさ。

まぁ、仁王からしたら幸村くんに部屋に行くなって言われてたのもあるから言えないだけだろうけど。練習増やされるだろうし。


そしてマネージャー業に復帰したあたしは、ドリンクとタオルを準備して比嘉コートに向かった。ちなみに前にも言ったけど、まだ本調子じゃないからって事であたしは当分掛け持ちなしだ。



「お、璃亜が来たさー!」

「おー、待ってたさー!」

「はい、お待たせー。てか、もう自己紹介はいいよね?」

「まぁ、貴女はいいでしょう。ほら、慧くん達は自己紹介をしなさいよ」



相変わらず、人懐っこい笑顔の平古場くんと甲斐くん、そしてコロネヘアーの木手くん。

そして改めて紹介された、田仁志くんと知念くんと不知火くん。あれだ、なんか凄いインパクトがヤバい。

なんて言うか、みんな個性的だ。キャラが被ってないと言うか、なんと言うか…それと!田仁志くんは、普通に話してくれ!全然、話がわからない!



「とりあえず、元気そうでよかったさー。もう大丈夫なん?」

「ん〜まぁ、無理しないから大丈夫大丈夫」

「そんな事を言って、貴女はすぐに無理をしそうですからね」

「ホントさー。また倒れたら許さんどー」

「その時はまた平古場くんが運んでくれるんでしょ?なら安心して倒れるわ」

「ふ、ふらっー!」

「アハハッ、嘘だって。ちゃんと無理そうなら言うから大丈夫」



さすがにもう無理はしたくない。いや、自分的にも辛いし?それにまたみんなに泣かれるのも嫌だし。

とりあえず、もしも体調が悪くなったらマネージャー業をやめて部屋に戻るつもりだ。

もちろん、それは比嘉のみんなにも言ってある。ちなみにあたしが部屋に戻るとなった場合は、早苗が比嘉の手伝いをする事になる。

なので極力無理をしないようにマネージャー業に取り組みたい。さすがに早苗に3校掛け持ちさせるのは気が引けるしね。


そしてなんだかんだ心配性の木手くんに日陰にいる様にと念を押され、大人しく日陰で練習を見守った。


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