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まぁ、今すぐ寝ようとはしてなかったから別にいいんだけどさぁ〜

相手が仁王だからね。
すげぇ、離れてる訳よ。



「これ、なんでそんなに離れるんじゃ。なにもしとらんじゃろ」

「前科持ちがなにを言ってるんだ」

「覚えがないのぅ」

「パンツ見ただろ」

「璃亜の自爆じゃろ」

「タイツ脱がされた」

「素直じゃない璃亜が悪いぜよ」

「チャラい、女臭い」

「それ関係ないじゃろ。それに今は、チャラくないし臭くないナリ」

「じゃあ前はそうだったって認めるんですね、最低ですね」

「お前さんはホントに酷い奴じゃ」



心なしか仁王が悲しそうな顔をしている気がするのがちょっと気になる訳だが…

と言うか、本当に何しに来たんだ。あの幸村くんの指示を無視するくらいだからなんかあったのかも知れない。

そう考えたらこの態度は、酷いな。ちょっとだけ悪いことをした気がする。



「まぁ、いいや。で、どうしたの」

「だから、お前さんとゆっくり話せてなかったから来たんじゃよ」

「いや、だからなにを話に来たんだって聞いてるんだが」

「特にこれって話はないんじゃがな。そう言えば、お前さん他校の奴等と随分仲良いのぅ」

「そう?別に普通じゃね?あー、でも1年生組とは仲良いかな〜」



まぁ、わかちゃん達は前からだけどやっすー達とか伊武ちゃん達ともよく話すな。

マネージャーの仕事で話す事がある訳だし、気が合えば仲良くもなるだろう。

逆に仲良く出来てない場合もあるし。ちなみに山吹の千石くんは、ワリとマジで苦手です。

中3の壇きゅんと喜多くんと新渡米くんとは仲良くなったけどね。



「赤也が全然相手してくれないって嘆いとったぞ」

「相手もなにも…ねぇ?」

「まぁ、璃亜じゃしのぅ。でもお前さんは、なんだかんだで気を使うんじゃから無理はするんじゃないぜよ」

「へいへい」

「…全くわかっとらんな。とりあえず、話に来ただけじゃからお前さんは横になりんしゃい」

「じゃあ寝るからお帰り願います」



しかしそんなあたしの言葉を無視して、なんの躊躇もなくあたしを抱き抱える仁王にもはや突っ込むのもダルい。

だけど、されるがままもムカついたので意味もなく仁王の髪を束ねているヘアゴムを取ってやった。


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