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他の人達に体調が悪い事がバレると色々と面倒臭いからね。
特に立海メンバーは、うるさいし。
「それは別に構いませんが」
「でもなんでだ?」
「はーやー、いじられとるば?」
「…君達、結構グイグイ来るな。そしてなに言ってんのかよくわらないし」
「わんの事か?」
「そう、わんの事ですよ」
金髪の人が自分を指差しながら頭を傾げる。てか、外人みたいな見た目してるのに訛りが酷すぎてギャップがヤバい。
それ、どこの訛りなんだよ。
と言うか、あたし君達の名前知らないんだが。比嘉って事しかわからんし。
「努力するやしー。で、いじられとるば?」
「あんま、変わらない気がするけど。いじめとかじゃなくて、ただ他の人達に迷惑掛けたくないだけ」
「無理して倒れられた方が迷惑ですが?」
「まぁ、それは確かに。でも寝れば直るから」
リーゼントがグラサン?眼鏡?のブリッジを押さえる。
うん、確かにまた倒れたりしたら迷惑を掛けてしまうのは百も承知している。
だからこそ、こうして早く休もうとしている訳だ。
まぁ、君達には迷惑を掛けてしまった訳ですけど。
「ほーん?ま、ちばりよー」
「うん、ちばるよー」
「やー、意味わかってんのか?」
「いや、わからんけど」
「頑張れって意味ですよ」
「おーちばるよちばるよ」
で、何故か金髪の人が嬉しそうに笑う。あ、しかも笑うとすげぇ綺麗だなこの人。
訛りひでぇけど。
で、帽子被ってるもっさりヘアーの人が何故か苦笑いを浮かべていた。
そしてリーゼント眼鏡がゆっくりと身を翻すとそれに金髪ともっさりヘアーが続く。
「まぁ、安静にしてなさいよ」
「ウィース」
「じゅんに具合悪いんどー?」
「空元気だろ、顔色は悪いさー」
「あ、君達名前は?」
「ふぅ…、マネージャーをしているのにも関わらず我々を知らないとは」
さすがに助けてもらったし、興味ないからね!とは言えずに黙っているとリーゼント眼鏡がましてもため息を吐いた。
なんかいいやつそうだけど、ちょいちょい腹立つなこいつ。
金髪は、なにいってるかわからないし。帽子は、もっさりヘアーだし(?)。
「比嘉テニス部、部長の木手永四郎ですよ」
「平古場凛やさー」
「甲斐裕次郎だぜ」
「なんか思ったより、普通の名前だった」
「キミはなかなか失礼な人ですね」
「うん、よく言われる。ま、木手くんに平古場くん、甲斐くんありがと」
まぁ、普通に珍しい名前だとは思うけどね。いや、あたしからしたらだけど。
そんな苗字の人、周りにいないし。
そしてゆっくりと部屋から出ていった比嘉の3人を見送ってからすぐにベッド横になった。
(面白い奴やったさー)
(確かに、かなり変わっていましたね)
(お?ぬーがや凛、興味あるんか?)
(そ、そんなんじゃないやし)
(ほら、騒いでないで行きますよ)
(んれー永四郎も珍しく優しかったよな)
(だな)
(…無駄な事言ってるとゴーヤ食わすよ)
((…ゴーヤだけは勘弁))
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