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そして緑山コートに来た訳なんだけど…あたしが見る限り、ドリンクやタオルが準備されている様子はない。
さすがにこの時間に準備されてないのは、どうなんだろうか?準備が遅れてるだけならいいんだけど…
まぁ、さすがに顔は出してるだろうからやっすーに聞いてみるか。マネージャーは、準備する前にコートに顔を出す様に言われてるからね〜。
そして何やらメニューの確認をしているやっすーの脇腹をつつくと跳び跳ねる様にして振り返った。
「っ…!?なっ、璃亜さん!?」
「チーッス!」
「…なにしに来たんです?」
「やっすー達の様子を見に。マネージャーとは上手くやれそうかね?」
「来てないよ」
「はい?」
「だから〜マネージャーなんか来てないって言ってるの」
どうやら、やっすーの話によると挨拶どころか顔すら出していないらしい。
ちなみに担当は、あの月城さんだとか。
うん、なるほど…無駄に納得した。昨日の件もあるし、多分やる気がないんだろう。
それにしても様子を見に来て正解だったかな。とりあえず、見過ごす訳にもいかないし、緑山のドリンクは昨日作ったからすぐに作れるのでドリンクとタオルを持って来てあげる事にした。
「いや、別にいいよ」
「よくないよ。こんな暑い中で練習してるんだから」
「でも璃亜さんがやる事じゃないんじゃない?俺は、璃亜さんがいいけど〜」
「まぁ、とりあえず準備してくるよ。もし、その間にマネージャーが来たら適当に説明しといてくれ」
「まぁ、来ないと思うけどね。て言うか、来なくていいよ」
「こら、そんな事言わないの。じゃ、行ってくんね〜」
とりあえず、橘くん達も待ってる訳だし急いでドリンクとタオルを準備をしに向かった。
そしてタオルを準備して、ドリンクを急いで作っていると何かが勢い良く覆い被さってきて、思わず作り掛けのドリンクを溢しそうになった。
ゆっくりと振り向くように確認するとそこには、見慣れたキノコヘアーがあった。
つまりは、わかちゃんである。
「うぅ…璃亜さん…助けて下さい…いや、助けろ」
「ちょ、わかちゃんキャラどうした。何事だよ」
「あぁー!日吉ずるいC〜!」
「いや、日吉の気持ちもわからなくねぇけどな…」
「あれ、ジローちゃんとがっくんまでいるし。どったの?」
なんだかよくわからないが、ただ事でない様子(特にわかちゃん)なのでドリンクを作りながら事情を聞く事にした。
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