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よーし、ドリンク作ったしタオルもオッケー。

昨日に比べると全然楽だね。
やっぱり掛け持ちじゃないだけでだいぶ余裕が出来るね。

そして不動峰コートに戻って来た訳だけど、かなり真剣に練習をしている様だったので静かにドリンクとタオルを置いて、ベンチに座った。

昨日の緑山や六角とは違う。

と言うか、学校によって練習風景が色々と違うから見ていて楽しい。


そして暫く練習を見ていると橘くんがみんなに少し休憩だと声を掛けた。



「はい、お疲れさん」

「あぁ、すまないな」

「いや、あたしはこれが仕事だからね〜。あ、そうだ、あたしちょっと離れるけど大丈夫だよね?」

「あぁ、それは別に構わないが。なにかあるのか?」

「んー、緑山のコートの様子見に行こうと思ったの」

「様子見に?立海ならまだわかるが、なんで緑山なんだ?」



まぁ、別に話しても問題はないだろうし…簡単に性格に難がある子達ばっかりだから心配なんだよね〜みたいな感じで適当に説明すると橘くんがうんうんと頷いた。

どうやら、納得したらしい。

まぁ、でもホント様子をチラッと見てくるだけだからすぐ戻ると付け加えた。



「多少、杏から話は聞いている。青学のマネージャーの事だろう?」

「まぁ、そんなところ。いくら、生意気で性格に難がある子達だろうとドリンクやタオルがないのは辛いだろうし」

「緑山の奴等ってそんなんなんすか?」

「んー、根はいい子だよ。真面目に練習もしてたし」

「…てか、橘さんもアキラも普通に話し過ぎ。…わかったゾ、お前周りから固めていくつもりだな…」

「いや、なにがだし…て言うか、キミ髪の毛綺麗だよね。って!そういう事だからちょっと行ってくるわ〜」



とりあえず、伊武ちゃん(勝手に呼んでる)がヤケに絡んできたが、今は緑山のコートへ行くのが先だ。

あ、ついでに使ったタオルとか片付けちゃお。

後でいっぺんに片付けるよりは楽だし、ドリンクの容器は洗うのなんだかんだでダルいからねぇ〜。



「ねぇ…あんたさぁ…」

「なに?あと璃亜ね、楠木璃亜」

「ホントは俺にムカついてるんだろ…ウザいとか思ったんだろ?思ってるだろ」

「いや、全然?根はいい子だからって杏ちゃんから聞いてたし。ま、あたしはキミみたいな生意気な子程可愛いと思うよ」

「生意気?…全く嫌になるよなぁ…」

「まぁ、あたしは行くよ〜じゃね〜」



とりあえず、ジトーッとあたしを見つめる伊武ちゃんに軽く手を振り、足早に緑山のコートへ急いだ。

やっぱり伊武ちゃんは、わかちゃん似かな?いや、ちょっと違うか。

そんな事を考えながら小走りで不動峰コートを後にした。


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